<トップインタビュー>2025 ㈱ユウワ=小諸市西原= 渡辺稔社長(53)「創業50周年 グローバルにものづくり」
テーマ:小諸市ニュース

小諸市西原の株式会社ユウワは、プラスチック成形用金型設計・製造、プラスチック成形加工などを手掛ける。
小諸市、中国、ベトナムに拠点があり、グローバルにものづくりを展開。
±1ミクロンの精度を維持する高い金型加工技術や効率的な大量生産体制を有し、スマートフォンやタブレット端末で使用されるコネクタ部品、カメラや液晶部品、自動車、医療などさまざまな用途で使われる微細精密モールド部品などを生産している。
─創業50周年について
今年3月に創業50周年を迎える。昭和50年に有限会社友和金型製作所としてスタートし、平成元年に株式会社ユウワとなった。同15年に中国、同19年にベトナムに進出した。
経営理念である「金型技術・成形技術を鍛え、最新技術・難易度の高い技術をお客様に提供する会社であること」、「世界に通用する技術と体制を用意し、世界のモノづくりに挑戦する会社であること」、「社員を幸福にし、社会に貢献し、お客様と喜びを分かち合える会社であること」を大切に守り、社員一同より一層努力していく所存。
─近年の状況は
スマートフォン市場が成熟しており、買い替え需要も減っているため、生産量は増えていない状況。出荷は6割が海外で、中国の景気悪化や自国産業保護の影響を受けている。
日本の金型産業は、ピーク時に約1万2000の事業所があったが、令和4年には約4000事業所に減った。こうした状況で生き残った強みと、海外と連携している強みを持つため、国内にも需要が出てくる見込みもある。
金型の重要性を再認識していける方向に進めたい。ここ2年ほどは悪い状況といえるが、いろいろな所を周り、新しい動きもあり、ところどころ良い兆しが出てきている。
─職場環境は
平均年齢が約40歳。雰囲気は良くなり、定着率もあがっている。難易度の高い作業の標準化や効率化、機器の高性能化などに取り組んできた成果ではないか。
─海外人材の考え方は
海外拠点を持つ強みを生かし、企業内転勤でベトナムから13人ほど本社に来てもらっている。ベトナム進出から17年以上経ち、現地で生え抜きで勤務してきた人にも相当な技術がついており、即戦力で働いてもらえる。実習生に関しては全国的に待遇問題があり、日本に来たい人が減り、優秀な人は他に行ってしまう。海外人材の登用方法は変わっていく必要があるのではないか。
─社会貢献活動について
2021年から「信州Greenでんき」を本社工場に導入し、生産にかかるエネルギーを100%CO2フリーにした。また、使用電力削減、太陽光発電、再生材使用など長年環境に配慮した生産を行ってきた。地元長野県に貢献しつつ、本社のカーボンニュートラルを達成した。
また今年度、小諸警察署から交通安全活動モデル事業所に指定され、職場から交通安全を活性化させ、家族や地域に広げるように努めている。
─地域貢献活動について
数年前から地域の学校の工場見学を実施しており、分かりやすい資料を作ったり、ノベルティを配ったり、社員一同工夫して受け入れている。この地域にも世界に発信している企業がいくつもあるが、子どもたちは知らない。社会見学で地元にある企業を見てもらい、記憶に残して欲しいと思う。現在、小諸に魅力を感じて都会から人が来る一方、地域の企業を知らずに東京に出てしまう小諸出身者も多い。将来、Uターンを考える人が増え、地元で働いてくれることにつながれば。
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従業員数は、小諸市西原の本社、成型工場、金型技術センターが230人。
中国拠点が250人、ベトナム拠点が800人。



