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上田市の柳町通りを一方向通行にする「社会実験」で「かなり効果」を確認! ☆車と歩行者の安全確保。 ☆新たな駐車場の必要性も

テーマ:上田市ニュース

【一方向通行を呼び掛けた看板】
【柳町通りを訪れた観光客】

 上田市は「居心地が良く歩きたくなる”まちなか”づくり」を進める部局横断プロジェクト「ちょいまちプロジェクト」の事業を行っている。
 「柳町まちづくり協議会」と連携し、大勢の観光客が訪れる柳町通りの安全確保などのため、昨年7月19日から9月24日に、一方向通行に協力を求める「社会実験」を行った。
 このほど、その効果を検証するアンケート結果を発表。
 「かなり効果があった」とした。

 柳町通りは、バスのツアー客も含めて大勢の観光客が訪れる一方で、通りに入り込んだ自動車が進み、対向車とのすれ違いが困難な状態や、側溝に脱輪させる車などもあり「安全対策が必要な状態」だった。
 一方向通行の社会実験は、柳町通りを通行する車両は北側から南側に進むように看板で案内を出した。

 交通量の調査で、実験前の7月6日と7日と、実験中の8月13日と14日を比較。
 実験前2日間で通行した307台中、南方向に進む車両と北方向に進む車両は152台と155台のほぼ半々で「89台がすれ違い」を行った。
 一方、実験中の2日間で通行した456台中、協力の呼びかけに応じて南方向に進んだ車両は93・6%の427台で、北方向に進んだ車両は6・4%
の29台で「すれ違いの台数は32台」だった。

 実験を行った付近の住民アンケートでは、22戸からの回答で、一方向通行が安全快適に「つながった」が36%。
 「ややつながった」が14%で半数を占めた。
 「変わらない」が18%。
 「あまりつながらなかった」が18%。
 「つながらなかった」は5%だった。

 来訪者向けのアンケートは665件の回答が得られ、来訪の交通手段の67%が車、一方向通行の順路の看板について「分かりやすかった」が51%。
 「普通」が35%。
 「分かりにくい」が14%だった。

 交通の状況について複数回答可による質問では、一方向通行に協力を呼び掛ける状態で良いとしたのが41%。
 「駐車場を増やしたほうが良い」が35%。
 「歩行者天国にした方が良い」が14%だった。

 アンケート結果から、プロジェクトでは「一方向通行の誘導としては、かなり効果があったと読み取れる」とする一方、誘導はできたが交通量は減っておらず「来訪者にとって安全な道路環境は達成したといえない」とした。
 そのため、将来的に「駐車場を柳町通りの外部に設けること」や「公共交通への転換を図る施策」が必要だとした。