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小諸市が「芦原中学校区学校再編」で「ワークショップ(WS)」を実施! ☆令和10年度に閉校する坂の上小、千曲小、水明小学校の「新たな活用アイデア」を考える ★16日は水明小学校で最後のWS

テーマ:小諸市ニュース

【グループに分かれ自己紹介や思いを語る】
【活用アイデアの発表】


 小諸市は「芦原中学校区学校再編」で「ワークショップ(WS)」を実施。
 令和10年度に閉校する坂の上小、千曲小、水明小学校の新たな活用アイデアを考えた。

 11日、水明小で開いたWSには小学2年から80歳代の地域住民ら約35人が参加。
 校舎や特色を生かして道の駅や公民館、レジャー施設といった地域の思いが詰まった発表を行った。

 16日は水明小最後のWSで午後2時から3時半、市役所3階第1・2会議室。

 ワークショップは市がたたき台を示す形ではなく「ゼロベース」で自由なアイデアや学校への思いを出し合い、小学校跡地活用の検討を進めていく上での可能性を探る。

 これまで坂の上小と千曲小で各3回開き、坂の上小は市街地から近く利便性の高い立地を生かし、校舎を取り壊して、住宅の宅地分譲や商業施設など民間による活用の意見が多く出た。

 千曲小は豊かな自然環境を生かし、校舎を残してキャンプなどのレジャー施設、多世代の交流施設として活用する意見が多かった。

 水明小の敷地面積は2万5100㎡、鉄筋コンクリート造3階建ての校舎で築50年。
 校庭は指定緊急避難場所、体育館は指定避難所の防災機能を持つ。
 芝生の校庭や中庭のビオトープ、田んぼスケートリンクなどの特色があり、高速のインターや国道、飯綱山公園やスーパーに近いなどの環境に恵まれている。
 敷地内の「児童館(廃止する方向)」も含めた範囲で活用を検討。

 市の栁澤学総務部長は「再編に伴い公立小学校としての役割を終え、将来違った用途として新たな歴史を歩んでいく。学校は地域にとって思いが詰まった大切な場所。地域の皆さんの暮らしの一部が新たな形に生まれ変わる。地理的条件や財政的な制約など高いハードルもあるが、自由な発想でアイデアを聞かせてほしい」とあいさつ。

 参加者は4つのグループに分かれ、それぞれの思いやアイデアを出し合った。

☆発表では
 ▽1班 道の駅、ロケ地、イベント、シェアオフィス、サイクリングの中心拠点、農地付き移住体験、倉庫、それら良いところを全部含めて複合拠点に
 ▽2班 飲食店、公民館、ワイナリー、農業など大人も学べる学校、スタートアップ拠点、芝生の校庭でナイトシアター、サッカーやフットサルコート、グランピングや自然、農業など体験交流施設、地元の交流拠点、アトリエや工房など文化施設、資料館、コワーキングスペースなど楽しいものをつくりたい ▽3班 芝生校庭へリポートの活用残す、農業など起業支援で貸す、農作物加工施設、公民館、体験や研究など学びの施設、防災パーク、音楽鑑賞施設、冷蔵保管施設、自然を使った発電施設、リハビリなど福祉施設、農作物直売道の駅、宿泊施設、サッカーのスタジアム、プールのサマーランド、クライミング施設、スケートリンク
 ▽4班 子どものための体験施設、児童館を残してほしい、民間の小中学校がほしい、イベントホールや屋内アスレチックなどのレジャー施設、サッカー場やスケートリンク、オリンピック選手の養成施設などスポーツ施設、プールでチョウザメや海老の養殖、道の駅直売所、ワサビ作りやブルーベリーワイン、介護施設や病院―など。

 全小学校のWSに参加した同市古城の横田志穂さん(42)と陽南さん(千曲小2年)は親子で参加。
 「統合して1つの学校になるにあたって、皆さんがどんな思いを持っているのか各学校のことを聞きたかった。水明小では校舎を壊さず、芝生の校庭やスケートリンクだったり特色を残したいなど地域の思いがすごく伝わった」。 

 同市滝原の相場理雄さん(80)は水明小の前身で同小の校庭にあった大里小・中学校で学び、「ここは思い出の場所。いまでも仲間と集まる。昔は貧乏で苦労したので、お金がかからないで地域の人が学べる場にしてほしい」。

 大里小で学んだ同市菱野の土屋政紀さん(67)は「大里小・水明小の土地は地域の先輩方が諸区の山を売って用意して村の一等地を提供した。先輩たちの思いも背負っている。地域の人が使える公共的なものになってほしい」と話していた。

 市は今後、民間事業者へのヒアリングも行う。
 WSとヒアリングの結果を踏まえて、公共施設として活用または民間事業者や団体などへの譲渡、貸し付け、あるいは公共・民間の併用といった基本的な考え方をまとめる。
 今年度末をめどに「活用方針案」を作成する。