企画展「刀剣―刀が映す東御の歴史(けしき)」(来年2026年1月12日まで・東御市の梅野記念絵画館・ふれあい館)☆長野県無形文化財の刀匠で東御市に鍛錬場を構える宮入法廣さんの作品、一堂に ★6日に特別文化対談「福島善三×宮入宮入法廣」が東御市の北御牧中学校
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企画展「刀剣―刀が映す東御の歴史(けしき)」が同市梅野記念絵画館・ふれあい館で開いている。
長野県無形文化財を保持する刀匠で東御市八重原に鍛錬場を構える宮入法廣さん(69)の作品、一堂に会す。
地域ゆかりの刀剣から宮入さんの代表作、古代刀の再現模造や新作まで約30点が並ぶ。
東御市は江戸末期に活躍した刀工、山浦真雄と源清麿兄弟の故郷として知られている。
昨年は市発足20周年記念で企画展「東御の刀鍛冶―繋ぐもの―源清磨、山浦真雄、山浦兼虎、そして宮入法廣へ」を同館で開き、来館者1万人を突破。刀工の里であることを広く発信した。
今回は、刀剣界の最高峰「正宗賞」の受賞者、宮入さんの約40年にわたる作刀歴を辿る。
宮入さんは理想とする作品をつくるにあたり「五カ伝(鎌倉から南北朝時代に興った刀工流派で大和伝、山城伝、備前伝、相州伝、美濃伝)」の習得と歴代の名刀の再現模造に取り組み、古刀の鉄を追求。
昔の技術を掘り起こし新しい作風をつくりあげてきた。
展示の正倉院宝物刀子の再現模造5点は、奈良時代の貴族が腰に飾った装飾具の小刀や工具で、2007年から5年の歳月をかけ当時の材料や技術、まとう雰囲気を再現。
この仕事をきっかけに「古刀の奥深い鉄そのものの表現方法」を発見した。
鉄そのものの美しさという新境地を拓き、2010年に「正宗賞」を受賞した短刀は鎌倉時代の備前伝の名工、備前長船景光を手本にした短刀。
非常に高度な技術が必要な黒映りが現れている。
「製作の3年間は過酷で命を削るような思いだった」と振り返るのは、2018年に製作した徳川ミュージアムの「燭台切光忠」の再現刀。
備前長船派の祖とされる光忠の作で、関東大震災で焼け身となったが、被災前の姿が記録された絵図をもとに焼ける前の姿を復元した。
実際の絵図とともに展示しており、丁子の刃文だけでなく刃の地鉄にもやのように現れる乱れ映りも絵図の通り再現されていることがわかる。
「全国に散らばる作品がこれだけ集まるのは初めて。これまで手掛けた再現模造から今求めている相州伝の最新作まで、各時代や流派で異なる地金のつくり、技術的な違いやその過程を全部見渡すことができる。貴重な機会なので観てほしい」と話していた。
このほか、昨年の展示を機に今年東信地区で発見された山浦真雄・清麿兄弟の合作刀と酷似する無銘の脇差や雷電為右衛門が所有していた脇差など地域ゆかりの刀剣も展示している。
展示は来年2026年1月12日まで。
開館時間は午前9時半から午後5時まで。
月曜休館。
入館料500円※高校生以下無料。
(電話)0268・61・6161(同館)
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6日に特別文化対談「福島善三×宮入宮入法廣」が東御市下之城の北御牧中学校音楽ホールで開く。
午前10時から正午。
前日まで事前予約で聴講無料。
申込みは(電話)0268・71・0670(同市文化振興係)



