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<トップインタビュー>2026 信州ハム㈱=上田市下塩尻= 下平匡克社長(59) 「設立80周年、100年企業へ事業計画策定」

テーマ:上田市ニュース

 上田市下塩尻に本社を置くハム・ソーセージ製造販売の信州ハム(株)は1941年、久保角太郎氏が創業、今年設立80周年を迎える。

 1973年、消費者の健康を考えた商品として無えんせきハムの研究に着手。
 1975年「グリーンマーク」シリーズが誕生。同社の基幹商品となった。

 昨年9月、社長に就任した下平匡克氏(59)に経営戦略や抱負など聞いた。

 ―グリーンマーク50周年後の展望
 「グリーンマーク」誕生から50周年にあたる昨年は、各種イベントや5月4日を〃信州ハム「グリーンマーク」の日〃の登録など行った。
 今年は設立80周年を迎え、念願としている100年企業に向けて経営陣、社員の意見を集約しながら20年間の事業計画を策定し、実行していくことを重要課題と考えている。

 ―経営戦略
 弊社は加工食品に特化したときから業績改善を最優先に取り組んだ。
 一定の成果をあげた頃、新型コロナ禍となり、幸運にも巣ごもり需要という追い風を得た。
 更なる成長に舵を取ろうとしたとき、ロシア、ウクライナ紛争に端を発する資源高、物価高により困窮状態に陥り、ここ3年厳しい状況が続いている。
 今後、グリーンマーク、軽井沢シリーズの充実と長野県をキーワードとする商品に注力したい。従来から取り組んでいる総菜等も強化したい。
 原材料やエネルギーコストが、5年前と比べ1・3倍に増加。複数回の値上げで対応した。現状では前年比、横ばいの原料も見られるようになった。
 しかし、昨年11月末、スペインでAFSが発生。同国からの輸入が全面停止となった。
 今後、数年にわたって影響がでる可能性があるが、全社挙げて困難を乗り切るために労力を惜しまず知恵を働かせて立ち向かいたい。
 人件費はここ2年、定昇込みで賃上げをした。社員の希望に叶えられるよう継続したい。業務の効率化や採算の改善を進め、人材確保に努めたい。

 ―今年の抱負
 今期のスローガンは「〈キラリとひかる〉唯一無二の100年企業に向かって変わりましょう」
 商品群のブランドとして長い歴史がある。
 今後のマテリアリテイとして先人の労苦や努力を無にしないよう業界内で唯一無二の存在になりたい。
 〈量から質へ生産量の変化に影響されない構造改革〉
 取引先からのPB(プライベートブランド)商品の希望にも応えてきたが、それらの需要の多寡に左右されない体質でもある。生産量の変化に左右されないよう質的な向上を目指す。
 〈新しい価値の共創により利益確保で持続可能な成長戦略〉
 同業、非同業者との共創を目指して今までにない価値創造を目指す。

 ―社会貢献
 食育活動として「こども食堂」への協力。
 稲倉の棚田保全会とのパートナーシップ協定を結んで田植えや稲刈りに社員が参加している。
 上田市をキーワードに地域貢献活動を広げたい。

◇  ◇

 好きな言葉/五島慶太氏の「なあに、これくらいのこと」と「人の成功と失敗のわかれは、第一に健康である。次に熱と誠である。体力があって熱と誠があればかならず成功する」。

 オフの日/趣味の旅行と映画鑑賞。

 〈プロフィール〉
 上田市在住。
 法政大法学部卒業後、八十二銀行入行。
 新宿支店長、佐久エリア長、営業企画部指導役など歴任。
 2022年信州ハム出向、執行役員経営企画部長、23年取締役本部長を務める。