<トップインタビュー> 2026 ㈱アルカディア=上田市小泉= 春原直樹社長(46) 「生産性向上と人材確保に力」
テーマ:上田市ニュース

設計、精密板金加工、表面処理、組み立て配線を一貫生産する上田市小泉の(株)アルカディア。
社長に就任して7年目となった春原直樹社長(46)。
経営戦略や課題など聞いた。
―今期の景況について
製造業全体としては、厳しい状況が続いているが、昨年12月頃から半導体やデータセンター関連を中心に、少しずつ動きが見え始めてきた。
まだ本格的とは言えないが、上向きの兆しを感じている。期待感もあるが、今の流れを前向きに捉え、このチャンスを生かしていきたい。
今期は、あえて高めの売上目標を設定した。生産性の向上と人材の確保に力を入れ、社員一人ひとりが力を発揮しながら、会社全体で目標達成を目指す。
現場で働く一人ひとりの気づきや工夫こそが、会社の一番の財産です。小さな知恵を出し合いながら、より良い会社をつくっていきたいと思っている。
―成果を上げる取り組みについて
組織全体の力を高めるため、週1回の全体朝礼を実施している。
業務を円滑に進めるための考え方や仕事の段取り、コミュニケーションの取り方など、基本的な事項を小冊子の読み合わせを通して、改めて確認する時間としている。
日々の積み重ねが、結果として生産性の向上につながると考えている。
―今期の改善点
これまで当社は、ものづくりに注力してきた一方で、営業やPRの面では十分とは言えなかった。
そこで昨年、営業経験豊富なシニア人材を採用し、当社の技術や強みをしっかり伝える活動を開始した。
飛び込み営業やビジネスマッチングなど、さまざまな機会を活用し、主に関東圏での販路拡大を目指して新規開拓に取り組んでおり、すでに一定の成果も表れている。
また昨年、隣地において、当社社員が独立開業した塗装工場が、当社のバックアップのもと稼働した。
これにより強固な連携体制が整い、塗装を含めた一貫対応が強化された。
品質管理のしやすさに加え、リードタイムの短縮や作業効率の向上、経費の大幅削減といった効果も生まれている。
今後は、当社の強みである「多品種少量・短納期」対応をさらに磨き上げ、お客様の期待に応えられるものづくりを目指していく。
―今期の抱負
品質に対するお客様の要求は、年々確実に高まっている。
だからこそ、守りに入るのではなく、あえて挑戦していく。
若手の人材育成と体制強化をさらに進め、生産効率を高めながら、より付加価値の高い仕事にも積極的に取り組んでいく考え。
今期は〃できること〃にとどまらず、〃やったことのないこと〃例えば量産製造等にも踏み込んでいきたい。スピード感を持って、一気に前へ進みたい。



