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地域企業の課題発見と問題解決を提案する「企業イノベーションプロジェクト」を実施! ☆上田市の長野大学企業情報学部、森俊也教授のゼミ

テーマ:上田市ニュース

【プロジェクトについて語る増田さん】
【銀河工房で行った最終発表。小林代表(右から2人目)に提案する学生ら】


 上田市下之郷の長野大学企業情報学部、森俊也教授(経営学)のゼミナールはこのほど、地域企業の課題発見と問題解決を提案する「企業イノベーションプロジェクト」を実施した。
 学生6グループが各企業で「最終発表」を行った。

 森ゼミでは「思いの経営学」(顧客にして欲しい思いを基礎にした経営学)をもとに地域企業の商品開発やイノベーションを推進。
 学生がマーケティングなどの理論研究を学び、実践研究として地域企業の調査やヒアリングを行い、課題の抽出や解決へのコンセプト策定、企業の商品やサービス、仕組みなどの革新を提案するもの。

 ゼミ長で企業情報学部3年の増田晴夏さん(21)は「プロジェクトは2年から4年生が合同で行い、各グループ8、9人で構成。わたしたちのグループは20社ほどを調べた中から、木のおもちゃ製作所の銀河工房に興味を持った」と話す。

 上田市野倉の銀河工房(小林茂代表)は昭和57年創業で1000点を超えるオリジナル木のおもちゃを製作販売する。

 増田さんらはヒアリングを通して「手作りで技術は十分にあるけれどなかなか買ってもらえないと思い悩んでいるところがあったので、なにか助けになることをしたいなと思った」という。

 一般的な子ども用の知育玩具と違い、銀河工房のおもちゃはアート性があり積み木になったりパズルになったりする。
 0歳から100歳まで遊べ、遊び方が自由で多様なのが面白いと感じ、昨年11月に行った中間発表では大人向けにも販売する出口戦略を提案する方向性などを確認した。

 コンセプトは「日常に『みっけ』のたね」。
 日常の中におもちゃを置き、大人が手に取って自然と遊び心を広げ、新たな遊びを見つけてもらえる仕掛けを考えた。

 2月に行った最終発表では、デスクワークの多い企業など向けに試供品として貸し出し、食堂や共有スペースに置いてもらうことや、病院へサブスクのように月替わりで貸し出し、入院患者に利用してもらうことなど提案した。

 銀河工房の製品は使ってこそ魅力が伝わると考え、使ってみた感想なども集めて、サイズ感など製品の改善点をマイナーチェンジしていくこともできるとした。

 増田さんは「家庭向けの販売が一般的だけど、わたしたちの提案は企業や病院、コワーキングスペースに向けてレンタルや販売することで、多くの人の手に触れ、製品の魅力を知ってもらえれば」と話していた。

☆このほか、プロジェクトを実施したのは
 ▽醤油醸造所・発酵バルの勢登家(上田市中央4)▽一般財団法人信州国際音楽村(同市生田)▽新築や古民家再生を手掛ける石井工務店㈱(同市築地)▽和洋紙の専門商社㈱水島紙店(長野市高田)▽アロマ・精油を製造販売するHippo campus(上田市別所温泉)