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上田市中央北の蚕養国(こがいのくに)神社が「春季大祭礼」2026を開く! ☆笠原工業(株)の国指定重要文化財・常田館製糸場で学芸員の小駒はるみさんが「ご養蚕と蚕都上田」と題し講演も行う

テーマ:上田市ニュース

【玉串を奉てんする参列者】
【講演する小駒さん】
【境内にシダレグワを植樹】
【神事】



 上田市中央北の蚕養国(こがいのくに)神社は、28日「春季大祭礼」を開いた。

 関係者40人余が参列し、玉串を捧げて蚕都上田をしのんだ。
 神事の後は同市常田、笠原工業(株)の国指定重要文化財・常田館製糸場で学芸員を務める小駒はるみさんが「ご養蚕と蚕都上田」と題して講演。

 また、平成28(2016)年に上皇上皇后両陛下が信州大学繊維学部と常田館製糸場を訪問した「上田行幸啓」10周年を記念して境内にシダレグワの「記念植樹」も行った。
 主催は同神社奉賛会(笠原一洋会長)。

 小駒さんは施設を案内する上で「蚕都上田押し」は平成の上田行幸啓と宮中の御養蚕に用いられる品種「小石丸」だと話した。
 「(小石丸の)蚕種誕生の由来は諸説あるが小県郡伊勢山村(現上田市)の小山田源右衛門が作出したという説が有力だ」とし、小山田のひ孫、源五郎が小石丸の詳しい経過を寄稿した「蚕乃種類号」(大正6年)を示して説明した。

 植樹したシダレグワは上田行幸啓記念として笠原工業の敷地に植えたうちの1本と群馬県の蚕糸技術センターから譲り受けた1本。

 同市常田、上田蚕種(株)の戸堀真澄社長(54)は「シダレグワは養蚕で栄えた蚕都上田の歴史を象徴する存在。養蚕の原点ともいえるクワをこの地に植えることは蚕糸業の未来へ思いをつなぐ取り組み。地域の皆さまとともに見守り育て、次の世代に受け継いでいきたい」とあいさつした。

 同神社は昭和12年、上小蚕糸業同盟会が蚕糸業界の尊祟神として建立を決め、同16年に大星神社の「摂社蚕養国神社」を増営した。
 以後毎年、関係者が蚕糸祭を行っている。