ニュースの力で地域を良くする新聞社
東信ジャーナル

新聞購読のお申込みお問い合わせ

◇おことわり/催し等は新型コロナウイルス感染症対策のため中止または延期の場合がございますので主催者等にご確認ください。

稲倉の棚田保全委員会が「定期総会」2026を上田市芳田の豊殿地域自治センターで開く! ☆2025年度事業報告や2026年度事業計画など決める 

テーマ:上田市ニュース

【総会であいさつする久保田委員長。女性陣がわらで作った米俵(左)】
【総会でパートナーシップ企業の紹介】
【久保田委員長】
【女性陣がわらで作った米俵】




 稲倉の棚田保全委員会は「第27回 定期総会」を上田市芳田の豊殿地域自治センターで開いた。
 保全委員やパートナーシップ企業、自治体関係者ら65人参加。
 令和7年度事業報告や8年度事業計画など決めた。

☆今年度新たに
 ▽小学生の夏休みの自由研究として棚田に棲息する希少な水生昆虫・植物の観察会(筑波大学山岳科学学位プログラムの漆崎壮太さん講師)
 ▽わらで小さな米俵を作って販売
 ▽企業のCSR(社会貢献)活動の誘致で赤城ホールディングス㈱(埼玉県深谷市)の研修・農業体験
                  ―などを計画している。

 久保田良和委員長は「長年、棚田は農薬を使わないことを基本にしているため、生態系が豊かで希少な生き物がいる。本にまとめて子どもたちの勉強の素材にしていきたい」とし「6月に、環境省の地域生物多様性増進法に基づく自然共生サイトに認定いただけるよう手続きを進めている(事前審査では登録認定相当)」とした。
 また「米俵は女性陣が中心になり、㈱わらむ(飯島町)に教わって保全委員会で作ったもの。これをなんとか形にしていき、できればもっと小さい1キロくらいのお米を入れて販売できればと考えている。わらを活用していきたい」と話した。

 昨年度は、棚田米オーナー98組、酒米オーナー171組を受け入れ、田植えや稲刈り体験などに延べ931人が参加。
 農作業体験では小中高大学や企業など県内外から748人が参加。
 イベントでは、お田植え祭りに234人、第6回ししおどし・ほたる火祭り・打ち上げ花火に385人が参加した。

 今年度事業計画は、棚田の持つ多面的機能をPRし棚田の価値を高めることが目的。
 そのために「自然観察会」「農業体験」「イベント」「観光」を4本柱とする。
 オーナー農業体験は、カカワリ隊の農作業体験コースとしてエリアオーナー7組、シェアパートナー121組、酒米オーナー233組の計361組を迎えるほか、市内や県外の学校、団体などの農業体験は1000人の受け入れを目指す。

 また、今年度棚田に岡崎酒造㈱(上田市中央4)が宿泊・かまど焚き体験・飲食の施設を建設する計画は「いったん撤退する」と報告があった。

 岡崎謙一社長は「民間としてしっかり稼ぐものを作らなければ、棚田を守っていけないという考えのもと2年間計画を進めてきたが、昨今のホルムズ海峡などの影響で建設費が高騰。当初の2億5000万円から4億円超えまで行き、さらには資材自体が入るかどうかという状況で先月判断を下した。現状にあった形で今後も保全活動を進めていきたい」と話した。

 この日、稲倉の棚田地域振興協議会の総会も開き、令和7年度事業報告や8年度事業計画などの承認も行った。