ニュースの力で地域を良くする新聞社
東信ジャーナル

新聞購読のお申込みお問い合わせ

◇おことわり/催し等は新型コロナウイルス感染症対策のため中止または延期の場合がございますので主催者等にご確認ください。

「ため池フォーラム信州in上田」が上田市を主会場に開催!「ため池」をテーマに全国の農業関係者らが交流

テーマ:上田市ニュース

【講演する髙橋教授】

 全国の農業関係者らが交流する「ため池フォーラム信州in上田」が10、11日、上田市で開催された。
 テーマとなった「ため池」は、農業用水の確保や流域治水、農村景観の形成など多面的に活用されている。

 初日はサントミューゼでフォーラムが開かれ、神戸女学院大学の髙橋大輔教授による基調講演などに、長野県内外から集まった500人余が耳を傾けた。

 髙橋教授は、前任校の長野大学で取り組んだ研究を踏まえ「塩田平のため池群における水資源利用の変遷と新たな利用価値の創出」と題して講演。
「塩田地域はため池があることで豊かな生物多様性の里山環境が形成されている。ため池の底泥は堆積することで水質悪化や貯水量の減少の原因となるが、肥料に利用できればやっかいものがお宝になる。ため池を歴史や文化、自然などいろいろな視点でとらえ直し、多様な価値を見いだすことがため池を保全しつつ地域資源として生かすためのカギになる」と述べた。

 また、事例発表では塩田平ため池を愛する会の大口義明会長とため池探検隊の宮原信一隊長が登壇。
ため池マップや絵本の製作、雨乞い行事「百八手」再現イベント、カヌー遊び、マダラヤンマ観察会などの取り組みを報告。

 大口会長は、塩田平のため池群は日本の「ため池百選」に選定されている。
 日本遺産の構成文化財にも追加認定されたことを紹介し「ため池を地域の宝ととらえ、地域発展につながる活動を展開して全国からファンが集うにぎわいのある地域にしていきたい」と話した。

 フォーラムは、1996年から毎年、全国各地で開いてきた。
しかし一昨年からは「コロナ禍」で、延期し3年ぶりの開催。
県や上田市、県土地改良事業団体連合会がつくる実行委員会が主催した。

 2日目は、上田市の手洗池や舌喰池(したくいいけ)などを巡る上田市内コースと、白樺湖や尖石縄文考古館などの県内コースに分かれて現地見学会を行った。