上田藩主松平忠固を研究、業績を発信する「松平忠固研究プロジェクト」が今後の事業展開について発表!★幕末の幕府老中として開国を断行し、横浜の開港により海外交易を推進。
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上田藩主、松平忠固(1812―1859年)を研究し、その業績を発信する「松平忠固研究プロジェクト」はこのほど、上田市中央の登録有形文化財の「みすゞ飴本舗㈱飯島商店」で、今後の事業展開についての記者会見を行った。
松平忠固は、幕末の幕府老中として開国を断行し、横浜の開港により海外交易を推進した
会見では、同プロジェクト代表の塩尻市出身の岩下哲典東洋大学教授(60)と副代表で上田市出身の関良基拓殖大学教授(53)、研究の財政支援などを行う東京都の会社経営本野敦彦さん(53)が、それぞれ今後の研究や展開について話した。
岩下教授は「上田市立博物館には歴史に埋もれている忠固の一級の資料が豊富に所蔵されており、今後の幕末維新史を塗り替える可能性が高い」。
忠固の著書がある関教授は「研究成果を市民にフィードバックしながら、幕府内で開国の必要性を説き卓越した決断と行動で横浜開港を成し遂げた忠固を全国に発信したい」と意気込みを語った。
また、忠固研究家で「松平忠固史」のホームページを立ち上げ、管理者でもある本野さんは「生糸貿易で日本の経済基盤を構築した立役者は間違いなく忠固。幸村は上田のヒーローだが、忠固は日本のヒーローで大河ドラマにふさわしい人物」とエールをおくった。
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同プロジェクトは3月13日から15日まで、初となる上田合宿を行った。
初日は、上田藩主松平家の菩提寺である同市内の願行寺、同藩士赤松小三郎遺髪の墓、同藩主屋敷の一部が移築されている本陽寺などを視察。
同14日は終日、市立博物館で忠固自筆日記、上田藩日誌、原町の問屋滝澤家日記など所蔵される資料調査を行った。
同15日は、忠固が藩内で推奨した養蚕業関係施設の藤本蚕業記念館、上田蚕種㈱、信州大学繊維学部、笠原工業㈱などを視察した。
今後、幕末維新史を研究する大学教授や全国の大学院生など20人ほどで全国各地の忠固ゆかりの地での資料収集と分析などを進める。
従来の学会の”常識を翻す新たな歴史のページを開くこと”を、目指して活動する。
2027年度までの5カ年で、その裏付けとなる忠固年表、系図などをまとめた史料集、学術研究論文集の発行などを行う予定。
市民向けに定期的に研究成果を市内で発表する機会を設ける。
同16日には、土屋陽一上田市長を表敬訪問し経過報告など行い、市の支援も求めた。



