<トップインタビュー>2026 ㈱アサマリゾート=小諸市加増= 南波政洋社長(60)☆「四季型観光強化。『学びのある滞在』拡充」
テーマ:小諸市ニュース

小諸市と佐久市内にホテル4館、スキー場やゴルフ場、キャンプ場など8施設を運営する小諸市加増の㈱アサマリゾート。
社長就任2年目で上田市出身の南波政洋社長(60)に事業展開や抱負など聞いた。
─アサマリゾートの特徴
小諸市高峰高原に高峰マウンテンホテルや高峰高原ビジターセンターを開業。
スキーだけでなく雲海・星空・トレッキングや環境教育など自然体験を核とする通年型リゾート。
─実績や展開
社長就任後、高峰高原ホテルの宿泊事業の再開をはじめとする休眠施設の活用に着手。
グリーンシーズンの観光リフト運行やドッグラン開設などOFFシーズン営業の売上創造を図った。
2023年、佐久平駅蓼科口にアクアホテルプレミアムをオープン。
2024年に全面リニューアルしたアクアホテルアネックスの新規事業の安定運営や収益化に取り組む。
─今後の展望や課題
アサマリゾートの事業の軸で起源となる高峰高原は、いわゆる軽井沢型リゾートとは異なり、観光地より自然そのものが主役。
教育旅行や企業研修、ウェルネス観光と親和性が高く、今後は各施設の強みを生かした団体向けプログラム開発と誘致に取り組む。
地元企業体や商工会議所との〃地域連合〃によるブランディング化や新たな魅力あるサービス・価値の提供で来場者増につなげたい。
課題は、事業拡大や施設増に伴う人員確保。
女性管理職登用を積極的に行い、女性目線でサービス向上や魅力向上に努めたい。
─今年の抱負やチャレンジ
佐久と小諸の二つの高原都市にまたがり事業を展開しており、今年のテーマは「点ではなく面で観光をつくる」。
単独施設の集客にとどまらず宿泊や自然体験、食、学びをつなぎ、地域全体を一つのリゾートに感じる仕組みづくりに挑戦。
具体的には四季型観光の強化と子ども向け自然教育や企業研修など〃学びのある滞在〃を拡充したい。
今年から宿泊客の佐久平駅―高峰高原のバス送迎を開始。
車のない新幹線移動の観光客の二次交通充実を図った。
高峰高原ホテルのランチそばや高原野菜の販売も好評で、観光消費が地域に循環するモデルを確立したい。
―夢や実現に向けて
夢は、ここを「来る場所」から「何度も帰ってきたくなる場所」にすること。
自然の価値を守りながら、次の世代に誇れる高原リゾートを地域と一緒につくっていきたい。
そのためにも大事なのは人。魅力ある会社経営で社員の幸福度アップや提案型の働き方を推進。
たとえば先日は、若いシェフらの提案で社内デザートコンペを開き、トップに輝いたメニューをレストランで提供するなど、本気で楽しみながら働ける環境を目指す。
─趣味や最近気になっていること
夜明け前の高峰から見る夜景。
特に冬は空気が澄んで夜景と星空が凍えて感動する。歩くと季節の変化や空気の匂いに気づけて、事業の原点に立ち返れる。
気になっているのは「観光」と「暮らし」の距離感。
佐久や小諸では観光客と地域の生活が自然に交わる場が増えている。
観光が特別な非日常ではなく、地域の日常と共存できる形をどうつくるか。その設計を考えること自体が、今の一番の関心事であり、ある意味仕事と趣味がつながっている感覚ですね。
◇ ◇
2015年設立。
従業員約179人(パート・アルバイト含む)。
今年度売上は前年比126%伸張。
全8施設で前年比伸張を達成。
昨年12月末時点。



