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上田市の絵画造形教室「アトリエみっけ」 ★笑顔で向き合う講師、元・幼稚園教諭の堀内もといさん。子どもたちの元気な声が飛び交う!

テーマ:企業情報


 「先生ー!ハサミ、どこ?」――子どもたちの元気な声が飛び交う。
 上田市踏入に昨年7月にオープンした絵画造形教室「アトリエみっけ」。
 笑顔で向き合う講師は元・幼稚園教諭の堀内もといさん(33)。

 小さいころから絵が好きで、野菜や風景画などを描いていたという堀内さん。
同市内の高校を卒業後、愛知県の専門学校で幼稚園教諭と保育士の資格を取得。
首都圏の大規模幼稚園に勤務していたが、描き方や色遣いを指定して教える、一元的な絵画指導に疑問を抱いた。
 「見たままではなくても、その子が使いたい色があるのになぁ」。

 「先生見て!」。放課後、課外の絵画造形教室に通っている子たちが作品を持ってくる表情に驚いた。園では見せない生き生きした表情。どんな指導をしているのか興味が出た。
 講師は「顔から手が生えているとか、その年齢でしか描けない絵があるよね。それがいい」と、ありのままを肯定することを教えてくれた。「自分の保育を見直すきっかけになった」。いつかこういう仕事をしたいと思った。
 その後Uターンし、市内の2つの幼稚園で計8年勤務。幼児への絵画指導の学びも深めた。
 「こうしなければいけない、ではなく、子どもと一緒に作り上げる」スタイルが確立した。同時に、自身の教室を開く気持ちが固まった。

 現在、約25人の幼児・児童が通う。壁のように大きく囲った段ボールいっぱいに蛍光絵の具で描くなど、多彩でダイナミックな制作が好評だ。

 堀内さんは「勉強みたいに正解は一つじゃない。自分は自分でいいんだという自己肯定感を育みながら、表現してほしい」と笑う。