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<トップインタビュー>2025 (株)キャステク=青木村= 増田公男社長(81) 「電動化で左右されない無くならない業種に売り上げのパーセンテージ上げる」

テーマ:青木村ニュース

 青木村に本社を置く合金鋳造、加工、組立を手がける(株)キャステク。
 昭和21年(1946年)創業。来年80周年を迎える。

 1960年(昭和35年)に入社以来、鋳物一筋64年。
 2012(平成24)年社長に就任した増田公男社長(81)に世界的に厳しい情勢のなか生き残り策と仕事への信念を聞いた。

ー今年の目標
 「目標、目的に対して目前の問題を絶えず自ら提起し、早期解決。全て機敏な行動を」。

ー厳しい時代を生き残るには
 近年、世界的産業構造が大転換期に突入。技術的な優位性は勿論のこと、高度な生産設備、検査設備を有し、それを使いこなせる優秀な人材を確保している企業のみが生き残りの土俵になんとか立てるという厳しい時代に突入した。
 敗戦後、先輩諸氏の大変な努力によって自動車産業を世界一の座に押し上げた。この業界も近年急速にEVやSDV(電動化知能化)などに巨額の投資が求められている。残念ながら日本はエンジン性能や燃費の技術のみに力を入れてきたため中国、ドイツ、韓国に4、5年遅れをとったのが車産業界の日本の現状だ。
 日本は工業や農業の基本となる鉱物資源、石油、天然ガス、化学肥料等々の殆どを海外依存している。さらに食料自給率は40%を大幅に下回っている。
 日本は他国より大きなハンディキャップを背負っている。世界の人々より何倍も努力して考え、素早い行動で日常業務に当たらないと生き残りができない時代に突入した。

ー人材不足と外国人労働者
 人材不足の現状を踏まえ、5年前からベトナムなど海外から人材を求めている。現在30人が戦力として働いている。社員(102人)の約30%となった。
 外国人労働者の最も壁になっているのは言葉と文化の違い。言葉がわからないと作業の指示も解らない。そこでベトナム語と漢字、カタカナのカードを作成し教えている。
 日本では絶対してはいけないことがベトナムではOKという文化の違いも壁となっている。健康と安全のため入社後、すぐに教育している。
 〈多能工を育成〉
 多様な業務をこなす多能工を育成する。たとえ入社1年2、3年の若手や中途入社でもやる気のある人を抜擢し、幹部候補として育成する。

 ー成長戦略
 プレスと同等で全く異なる製作方法が、技術の最先端では動き出している。技術の進化と共に莫大な金型材の費用、保管するスペースがいらない方法が大手メーカで着手。このような最先端で難易度の高い仕事にシフトしたい。
 電動化で左右されない無くならない業種に売り上げのパーセンテージ上げる。
 世界、国内情勢共に不安定で厳しいが、今こそ大チャンスととらえ会社一丸となって荒波に挑み、生き残りを賭け、勝ち残るために頑張りたい。

ー抱負
 今年は和を保つため2月上旬、1泊2日で社員全員で石川県のコマツ金沢と粟津工場を視察。自社製品がどのように使われているかを見学する。宴会はカニの食べ放題。

◆増田社長の受賞
 昭和48年、科学技術庁長官賞(鋳物鋳造作業工程の改善)を初め、平成21年、信州の名工、平成22年、現代の名工、平成29年、ものづくり大賞 NAGANO特別賞受賞など数々の受賞