<小諸市当初予算案2023> 新産業団地造成用地取得へ ! 一般会計6.2%増の181億円。
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小諸市は14日、市議会3月定例会に提出する「令和5年度 当初予算案」や「条例案」など議案を発表した。
3月定例会は17日に開会。
令和5年度の予算編成は、継続事業の着実な推進と、市の課題である「担税力の強化」に向けた施策・事業の推進を行うことに重点を置いたとしている。
投資的経費では「小諸東中学校の大規模改造工事」を引き続き実施するための費用を当初予算に計上する。
また、市道の道路改良や舗装改良など「道路インフラの更新予算」を増やした。
新たな産業団地造成に向けた特別会計により用地取得を進める。
企業誘致により働く場を創出し、移住定住を促進することで、人口減少に歯止めがかかるように施策を進める。
あわせて「農産物などによる市の魅力発信」「脱炭素まちづくりの推進」「DX推進」などによる行政サービスの推進を図る。
「新型コロナウイルス感染症」に関しては、引き続き医師会や医療機関と連携し、必要な対策を講じる方針。
市民生活に影響をもたらしている、物価や燃料・電気代高騰は、国や県とも連携し、経済動向を注視しながら、迅速で効果的な予算措置に努めるとした。
一般会計の当初予算規模は181億1000万円で、前年度当初比は、6・2%増の10億6000万円増となった。
★小泉俊博市長は、3つの重点施策として
「脱炭素社会まちづくりの推進、脱炭素先行地域を目指す」
「人口社会増・移住定住の促進のため、市内IT企業の協力を得ながらIT人材の育成を図る、農体験実施支援、新産業団地造成を進める」
「ファミリー層の移住定住につながる子育て・教育環境の整備推進、学校再編基本構想を基とした小中一貫教育の推進の取り組み」を挙げた。
★歳出の分野別の主な事業内容は次の通り。
【子育て・教育】
▽学校再編計画を策定して再編校の建設・学校運営の検討などに取り組む長期学校改築計画策定事業(継続)に389万円
▽国重要文化財旧小諸本陣「問屋場」保存修理事業(継続)に1億558万円
▽図書館運営事業(拡充)に6507万円
▽バックネットフェンス改修など大栄小諸球場運営事業(継続)に3962万円。
【環境】
▽地球温暖化対策推進事業(拡充)に1256万円。
蓄電設備導入や電気・燃料電池自動車の補助金継続に加え、電気自動車充給電設備補助金を新設
▽生ごみ分別キャンペーン事業(新規)に10万円。
【健康・福祉】
▽生活保護世帯や生活困窮世帯の子どもを対象とした学習・生活支援事業(新規)などに3212万円
▽終活連携事業(新規)に2001万円
▽伴走型相談支援及び出産・子育て応援給付金の一体的実施(継続)に3350万円。
【産業・交流】
▽雇用と自主財源確保、企業誘致の競争力を高めるため、小諸IC周辺に新たに産業団地を造成する産業団地整備事業の特別会計繰出金に5億9000万円
▽地域の強みを共有できる企業ターゲットとし、新産業団地完成も見越す、誘致活動などを進める企業立地推進事業(継続)に1億9301万円
▽動物園再整備や高原ウェルネスリゾート推進など観光地域づくり事業(継続)に6900万円
▽人口社会増促進と人口減少抑制を図る移住定住促進事業(継続)に4210万円。
地域の魅力を伝えるセミナーやツアー開催、移住しやすい環境づくりを進める
▽小諸ワイン50周年記念事業(新規)に546万円。
【生活基盤整備】
▽市デマンド交通「こもろ愛のりくん」回数券配布事業(新規)に10万円
▽市単道路整備事業(継続)に3億1308万円
▽道路メンテナンス事業(継続)に1億9200万円
▽利便性向上や観光振興、脱炭素などにつながる公共交通事業MaaS運行事業(継続)に8751万円。
【協働・行政経営】
▽ふるさと納税促進や市の魅力発信などふるさとPR事業(継続)に1億7273万円─など。
◆歳入について
自主財源は88億4112万円(同比9億1317万円増)。
依存財源は92億6888万円(同比1億4683万円増)。
自主財源の内訳は、市税が50億9577万円(同比9305万円増)、繰入金が18億8443万円(同比8億5591万円増)など。
依存財源の内訳は地方交付税が39億円(同比1億円増)、国庫支出金が21億5819万円(同比1億417万円増)、市債が6億2000万円(同比2億5810万円減)など。
このほか市議会3月定例会には「令和4年度 補正予算案」「市動植物の保護に関する条例」「市太陽光発電施設の適正な設置及び維持管理に関する条」例などを上程する。