小諸市の「小山敬三美術館」が「国の登録有形文化財」へ! ☆文部科学大臣に答申、官報告示を経て登録
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文化審議会(日比野克彦会長)は、このほど「国登録有形文化財(建造物)」に新たに「小山敬三美術館」(小諸市所有、同市丁)を登録するよう文部科学大臣に答申した。
今後、官報告示を経て登録される。
同美術館は、洋画家の小山敬三さん(1897―1987年)が建築家の村野藤吾さん(1891―1984年)に設計を依頼し、1975年に完成。
故郷への恩返しとして、自身の作品とともに市に寄贈した。
思い出の千曲川を見下ろす懐古園の北西隅に佇んでいる。
構造は鉄筋コンクリート造平屋建て、面積は約208㎡。
のちに市が増築した第二展示室とラウンジは登録対象外。
画家の作品と風土に合った建物を考えた村野さんは、小山作品のデフォルメされた力強い画風に合わせ、自然の地形や山並みのカーブを連想させる角のない曲面壁を構想。
粘土模型を手で捏ねては削って、理想のフォルムを追求。
大地から隆起した彫刻のような建物が実現した。
曲面状の壁体が連続し、うねるような壁面や緩やかな傾斜、高窓やスリットによる自然採光によって、展示室になだらかな光のグラデーションが広がり、小山作品を美しく引き立てている。
今回の評価として、昭和を代表する巨匠・村野さんの晩年の作風を今に伝える貴重な建造物で、建物全体が彫刻のような有機的な造形美を持ち、登録基準の「造形の規範となっているもの」に該当した。
登録申請実務を担った市教育委員会事務局文化財・生涯学習課、高橋陽一文化財係長は「小山作品に相応しいフォルムで、唯一無二の建物。これを機に広く知ってもらえれば」と話した。
同美術館が加わると市内の「登録有形文化財(建造物)」は13件となる。



