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小諸市が新導入の「コミュニティEVバス(電気バス)」のラッピングデザインに高校生のアイデアを取り入れる!「未来キャンバスプロジェクト」。

テーマ:小諸市ニュース

【高校生のアイデアのラッピングが施されたコミュニティEVバス「e─ミライ号」】
【プロジェクトに参加した生徒としょうじさやかさん(後列左端)】

 小諸市はこのほど、新たに導入された「コミュニティEVバス(電気バス)」のラッピングデザインに、小諸高校と小諸商業高校美術部のアイデアを取り入れる「未来キャンバスプロジェクト」を行った。
 あわせて生徒は、バスに「e─ミライ号」という名称を付けた。

 プロジェクトは、市が進める「ゼロカーボンシティ(脱炭素のまち)」をアピールし、同時に親しみをもってもらおうと実施。

 デザインは、美術部生徒と地元イラストレーターのしょうじさやかさんが、昨年12月に開催したワークショップなどを通じて作成。
 小諸の未来をテーマにアイデアを出し合い、四季折々の景色やきれいな星空、懐古園や歴史ある街並み、小諸の魅力と市動物園のペンギンを掛け合わせたキャラクターなどを盛り込む案が生まれた。
 さらに、未来につながるという意味を込め、車両を囲うような一本の線を描き入れた。

 しょうじさやかさんは「小諸の素敵なところ、未来に残していきたいところをイメージしてイラストを描いた」。
 小諸高校美術部1年生の今井明奈さんは「活動を通じて改めて小諸の良さを知ることができた」。
 同2年生の吉池一さんは「校内活動だけでは得られない学びがと貴重な体験ができた。デザインもキャラクターもこの先ずっと、地域に寄り添う存在になればうれしい」と話した。

 このEVバスは、26人乗り航続距離200㎞の車両。
 メーカーはBYD社。
 市内に事業所があるジェイアールバス関東㈱が初のEVバスとして配備。
 2月初旬から市内コミュニティバスとして運行している。
 路線は、千曲小学校の遠距離通学に対応した路線と小諸高原病へ向かう路線。

 導入は、市と同社との包括協定に基づくコミュニティバスグリーン化の一環。
 導入に係る同社の総事業費は約3150万円で、市は地方創生臨時交付金を活用して2500万円の財政支援を行った。