<東御市議会12月定例会・一般質問>2024 ☆「とうみレッツ号」や定時定路線バスAI導入などで利用者増
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東御市議会12月定例会は9日、1日目の一般質問を行い7議員が質問した。
◆村山弘子議員は、公共交通の現状として市デマンド交通「とうみレッツ号」や定時定路線バスの利用状況について質問。超高齢化社会で免許返納者の移動手段として重要度が高いことを踏まえて、市民の声を反映したより良い運行を期待する旨の意見を述べた。
◇市側の答弁によると、レッツ号の今年4月から10月までの7カ月間の利用状況は、総利用者数が1万2884人で、前年同期間比928人増(7・8%増)。平均利用者数は一カ月あたりで1841人、1日あたりで91人。
利用者増の要因は、今年3月のAIシステム導入により運行効率化と利便性向上が図られ、これまでの主な利用者層の高齢者層に加えて若年層や観光客の利用が増加したことなどが考えられるとした。
3月以降の高齢者の声としては、利便性向上や待ち時間短縮など肯定的な意見が多い。一方、正午前後の利用者集中で予約が取りにくいなどの意見もあり、10月からは運行車両を1台増やした。
定時定路線バスの利用状況は、昨年10月2日の運行ルートなど見直し実施後から今年の9月30日までの1年間の利用状況で、全路線総利用者数1万5114人。見直し前同期間比べ692人増となった。要因は、各種ルート見直しや、しなの鉄道への接続を考慮し田中駅や滋野駅に乗り入れを図ったことなどが考えられるとした。
◆村山議員はあわせて、学校の現状や地域猫活動について質問した。
◇瀬田智之議員は市の観光動向について質問。新型コロナの影響も踏まえ、コロナ禍前後の観光入込客数や今後の方向性などを確認した。SNSなどの積極的な活用による発信の強化、観光資源のブラッシュアップ、民間との連携などを図ったうえでの、東御市らしい観光振興施策に期待を持つ旨の意見を述べた。
◇市側の答弁によると、県実施の観光地利用者統計調査に基づく市の主要観光地(湯の丸高原、海野宿、芸術むら公園など)への来訪者数は、コロナ禍前平成31年が80万2000人、令和5年は61万8000人。延べ宿泊者数は平成31年が5万9000人、令和5年が4万9000人。いずれもコロナ禍前の80%前後にとどまっている現状。
観光利用の側面もある公共温泉の利用状況は、平成31年度が62万人、翌令和2年度が43万6000人、令和5年度は56万5000人。利用料収入は平成31年度が2億3300万円、令和2年度が1億5300万円、令和5年度が2億3500万円。これらの実績に回復がみられる一方、指定管理料は人件費や原油価格の長引く高騰により、コロナ禍前の金額を大きく上回っている。
平成26年に運営を開始した観光施設の海野宿滞在型交流施設「うんのわ」については、NHK大河ドラマ「真田丸」の好影響が薄れてきたところに、台風19号災害やコロナ禍の追い打ちがあり、施設の機能が最大限活用できていない状況。市では今年度、国の補助金を活用して、歴史的建造物である「うんのわ」の魅力を味わえ、持続可能な経営を可能とする施設へ再生することを目的とした改修を計画している。利便性向上や高付加価値化を行い、インバウンド需要の取り込みも図り、海野宿の象徴となりうる施設を目指す方針。
今後の観光施策の方向性は、東御市の最大の魅力である「標高差1500mが生み出す多様な地域資源」を有効に活用し、東御ならではの価値ある観光コンテンツに磨きをかけ、質向上と選択肢の豊富さ双方を充実させた観光振興の取り組みを推進する。
そして、スポーツツーリズムやワインツーリズムを軸とし、これまで点であった多様な資源をつないで面としての展開を図る。そのため、観光地域づくり法人の信州とうみ観光協会を中心とした、関係者同士がつながる観光地域づくり体制の強化、観光受入れ体制充実、ICTを活用した戦略的な観光情報の発信による観光誘客推進などに力を入れる。
◆瀬田議員はあわせて通学路の安全について質問した。
☆このほかの質問は
▽髙木真由美議員は、単身世帯に対する支援施策、こども基本法に基づく子どもにやさしいまちづくり事業の推進
▽田中信寿議員は、スマート農業への取組、地域おこし協力隊員の現状
▽西山福恵議員は、特定妊婦の支援、こども・子育てにやさしい社会
▽田中博文議員は、就学援助費、マイナンバーカードの健康保険証利用への移行
▽花岡豊一議員は、空き家対策、農地の保全と活用─など。



