上田市が「上田市戦没者追悼式」を開く。市戦没者遺族会の会員ら約100人が参列
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上田市は11月30日、上田市戦没者追悼式を上田創造館で開いた。
市戦没者遺族会の会員ら約100人が参列。
菊などで飾られた祭壇に1人ずつ献花して”平和への思い”を、新たにした。
土屋陽一市長は「私たちが享受している平和と繁栄は戦火に散った多くの方々の犠牲の上に成り立っていることを忘れてはならない。戦争の惨禍を2度と繰り返さないために、平和の尊さや命の大切さを次の世代に継承し続けていくことが私たちの使命であり、戦没者に報いる道だと信じている」と式辞。
市戦没者遺族会で、同市西内の池内宜訓会長(82)は、追悼の辞で「戦争は遠い過去の歴史的できごとではなく、今も身近にあることを再認識し、世界の恒久平和実現に向けて戦争の悲惨さと平和の尊さを語り続けていくことをここに誓う」と述べた。
慰霊の朗詠を上條巌さんと大塚英男さん(尺八)。
慰霊の舞は仁泉陽華さんが捧げた。
市戦没者遺族会豊殿支部の六川伸男さん(83)=芳田=は、昭和17年に父親が37歳で戦死。
小学1年生で、同20年の終戦を迎えたといい「食べるものがない切なさは忘れられない。女手一つで育ててくれた母の苦労は並大抵ではなく、戦争は何があってもしてはならないと思う」と話した。