ニュースの力で地域を良くする新聞社
東信ジャーナル

新聞購読のお申込みお問い合わせ

◇おことわり/催し等は新型コロナウイルス感染症対策のため中止または延期の場合がございますので主催者等にご確認ください。

上田市が「バス運転手確保」に行政支援! ★<上田市議会3月定例会・一般質問>2024

テーマ:上田市ニュース

 3月上田市議会定例会は6日、一般質問で8議員が質問を行った。

 ◆池田総一郎議員は、上田電鉄別所線を地元の再生可能エネルギーで走らせるなど脱炭素先行地域の事業で、電力確保などについて質問。
 ◇田中義明環境部長は「別所線運行に係る電力需要量の年間140万kWhに対し、新たな送配電網・マイクログリッドに接続する太陽光発電設備は、設備容量が850kW、年間発電量を126万kWhと試算している。マイクログリットには大型蓄電池を接続する計画で、試算上では需要電力の約90%を調達することが可能。グリット内で不足する電力は、先行地域のエリア内(別所線沿線の一部の自治会)の住宅にある太陽光発電の余剰電力や、市内の遊休地等で発電された再エネ由来の電力を調達する計画。地域エネルギー会社は、需要家が初期費用をかけずに太陽光発電設備の設置を可能とする事業や、小売電気事業などを予定している。事業に協力してくれる世帯数を増やすためには、世帯ごとに具体的なコスト・メリットを示すことが必要。地域エネルギー会社設立に合わせて、住民向け説明会を開催する際には分かりやすい説明を行う。利用者の負担がなく、地域住民の取り組み自体が別所線の維持・活性化に貢献し、別所線の利用促進が図られる仕組みを検討し、周知を図りたい」。

 ◆石合祐太議員は、困難な問題を抱える女性を支援する法律の施行を受けた市の対応、専門人材の登用などについて質問。
 ◇室賀久佳健康・こども未来部長は「各担当課等で多様な相談窓口を設置し、外部機関とも連携しながら対応し、各種支援機関につなげるよう努めている。健康プラザに2人の女性相談員を配置し、夫婦や親子など家族間や交際相手とのトラブル、困窮などさまざまな相談に対応、令和4年度は面談での相談が102件、電話やメールが130件。深刻な相談内容が多く、さまざまな知識や経験のほかに、精神的にも過酷な業務で、専門性の高い人材の配置は重要で、待遇改善などと合わせて検討する必要がある」。

 ◆村越深典議員は、日本遺産を生かした観光で、千曲市と長和町と連携したスタンプラリーの今後など幅広い取り組みの必要性から質問。
 ◇小林修文化スポーツ観光部長は「日本遺産・信州上田塩田平検定の実施、情報発信でテレビ・ラジオを活用した紹介、旅行雑誌への広告掲載、ふるさと寄付金に日本遺産応援コースを新設して自主財源確保に取り組んでいる。今年度、千曲市、長和町と連携して取り組んだスタンプラリーは、長和町の星、千曲市の月、上田市の太陽を組み合わせて情報発信することで、さらなる観光振興や魅力アップを目的に、ゴールデンウィークから夏休み期間の8月末まで実施。スタンプのある5カ所すべてを巡り、コンプリート賞に応募した方は225人。うち県外が52人。参加者から好意的な感想があり、今年度のみでなく、継続的に実施し、何回でも来ていただける工夫をしたい」。

 ◆松尾卓議員は能登半島地震をふまえ、市の木造住宅耐震診断や耐震改修工事補助について質問。
 ◇佐藤安則・都市建設部長は「平成19年度から令和5年度までに木造住宅の無料耐震診断を801件実施し、耐震改修等の工事204件に補助金を交付した。補助制度を利用した人のうち災害ハザードマップの建物被害マップにおける全壊率20%以上の地域からの申請は40件で、このうち12件で耐震改修等の工事を実施した」。

 ◆井澤毅議員はバスの運転手不足や物流・運送業界の「2024年問題」の影響で路線バスが4月から大幅に減便されることについて、バス離れが加速し利用者減少による事業者のさらなる業績悪化が懸念されるとし、他市で取り組む路線バスの公設民営化や自動運転バス導入の事例をあげて、スピード感を持って対策していくべきとただした。
 ◇佐藤・都市建設部長は「事業者の経営の基盤強化や存続の視点で、収益性の高い貸し切りバスや高速バスへの運転手の配置にも配慮しながら、運転手確保に向けた取り組みを早急に進める必要がある。財源を確保した上で適時、適切な行政支援を行っていきたい」。
 ◇土屋陽一市長は「あらゆる選択肢を排除せず前に進んでいきたい。乗っていただくよう啓発することがバスの継続につながる。モビリティマネジメントを促進していく」と答えた。

 ◆久保田由夫議員は今年度で廃校となる西内小学校や西内保育園、令和6年度で廃止する国民宿舎鹿月荘など西内・平井地区の公共施設の再編と地域振興について質問。
 ◇土屋市長は「丸子温泉郷と西内小学校を軸に地域振興の検討を行う。丸子温泉郷は遊歩道整備や鹿教湯病院と連携した健康増進など、西内小は登り窯や教室、体育館を活用した芸術、文化、スポーツの拠点としての利活用など地域全体の魅力向上につながる振興策を検討していく」。

 ◆金沢広美議員は、昨年被害が目立ったクマの対策について質問。
 ◇北沢健治産・業振興部長は「令和5年、市内の目撃件数は38件。真田地域で22件、豊殿地域等で11件、丸子地域で5件。人身被害は令和3年8月下旬に殿城地区で墓参りの男性が左手骨折、左頬裂傷。令和5年8月上旬に殿城地区で墓地清掃の女性が顔や腕を負傷。被害発生場所は山林と集落の境界で、人身被害の抑制は、クマを人の生活圏に近づけない緩衝帯整備が有効。クマの生態の学習機会は、新年度にNPO法人ピッキオによる野生鳥獣の学習会を計画している。生活で注意するポイントなどが学べる内容を検討している。時期は調整中」。 

 ◆尾島勝議員は、水道広域化について水道料金など多方面からの質問を行い、広域化について市長の考えを問い質した。
 ◇土屋市長は「広域化の道を選ぶにせよ、単独経営の道を選ぶにせよ、水道事業は大変厳しい環境にある。全国的に人口減少、給水収益の減少、水道施設の老朽化による更新費用の増大、熟練職員の退職等による技術力低下の課題を抱えている。広域化すれば課題が簡単に解決できるというわけではないが、課題に対して広く面的な解決策を考えることが可能になる。例えば、単独経営のままだと不可能であった染屋浄水の水を塩田地域に給水することも可能になる。技術力についても各事業体の熟練技術者の知恵を集結し、異動のないプロパー職員を雇い育てることが可能。止めることのできない最重要インフラの水道事業を永続可能なものにするため、最良な選択を、国の補助期限や他自治体も考慮し、令和6年度中に結論を出したい」。