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上田市の長野大学の教授と学生が「能登半島地震の被災地」で活動! ◆「支援活動」と「避難生活の現状と被災者のニーズ調査」

テーマ:上田市ニュース

【学生と避難所の希望者で強化段ボールの棚と机を組み立てる】
【学生と避難所の人たち】

 長野大学社会福祉学部の繁成剛教授と企業情報学部の石川義宗教授、同大学生9人は、2月27日から29日まで「能登半島地震の被災地」で、「支援活動」と「避難生活の現状と被災者のニーズ調査」を行った。
 現地では被災地で支援活動している「青年海外協力協会(JOCA)」などと連携しながら活動した。
 
 被災地へは上田市の包装、段ボールの「コムパックシステム(株)」が無償提供した「強化段ボール」の整理棚20台と机5台を持参。
 能登町立松波中学校の体育館で、避難所の希望者と学生が協力して組み立てた。
 完成した棚と机は早速、避難所の段ボールのパーティションで仕切られた居住スペースで、生活用品の整理や机上作業に使用された。

 また、地震で校舎が危険な状態になったため中学校の教室を借りて授業をしている松波小学校の2年生を対象に、強化段ボールを使ってネームプレートを作る「ワークショップ」。
コムパックシステムと共同開発した遊具「ナッツロール」を全員で組み立て、一人ずつ乗って遊ぶ「体験会」も行った。

 ワークショップに参加した避難所の人たちから何度も感謝の言葉をもらい「強化段ボール製の棚と机は軽くて丈夫なので、仮設住宅に移る時に持ち運びやすく、そこでも使えそうだ」と話していた。

 参加した学生は「住民の人たちは私たちを快く受け入れてくれ、私たちの方が大きなパワーをもらった」。
 「人と人の繋がりの重要性や現場に必要なものを『今』届けることの重要性に気づかされた」と、感想を話していた。