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上田市と青木村が災害など非常時の「給水援助協定」を結ぶ!

テーマ:上田市ニュース

【協定書の調印を行った土屋市長と北村村長】


 上田市と青木村は、災害など非常時の「給水援助協定」の調印を上田市役所で行った。

 これまで上田市では、災害時の給水関係の協定を、東御市や長和町、県公営企業管理者など5団体と締結。
 青木村では上田薬剤師会、県水道協議会の会員市町村など2団体と締結している。
 これまで両市村に協定はなかったが、過去には給水を行った実績がある。

 協定の締結に向けて昨年から協議し、給水援助協定では通常、相互の水道管を給水連絡管で結ぶ。
しかし、上田市と青木村の標高差による水圧の関係から給水連絡管が適当でない。
そのため、市村境近くで青木村側では「道の駅あおき内の消火栓」、上田市側は「川西消防署内の消火栓」を給水援助地点とし、消火栓を活用することになった。
 川西消防署のある地域の水道水は染屋浄水場から供給されている。

 調印式では土屋陽一市長、北村政夫村長が協定書にそれぞれ署名押印を行った。

 北村村長は「連絡管を設計まで行ったが高低差で効果がないことが分かり、今回のような協定になった。元日に発生した能登半島の地震では水の確保が課題になった。青木村は山があっても水には大変苦労しており、昨年の少雨では節水の呼びかけを行った。協定締結は村民の安心安全につながる」。

 土屋市長は「平時に協定を締結することで、有事の際、相互の給水援助ができる態勢づくりは大変重要になる。協定は給水や資材供出、職員派遣を盛り込み、職員の知恵を出し合って消火栓を活用することになった。今後は協定に基づき、消火栓に看板設置、合同操作訓練などでも連携したい」とそれぞれ語った。

 ほか、現在検討が進む上田・長野間の水道事業広域化に関連し、上田地域での連携についても話題となった。