労働者の祭典「第95回 メーデー」で1日、「連合系」と「労連系」が上田市の上田城跡公園で集会を開く!
テーマ:上田市ニュース
労働者の祭典「第95回メーデー」で1日、連合系と労連系が上田市の上田城跡公園で集会を開いた。
「物価高に見合った賃上げ」や「能登半島地震被災者支援」「世界各地での戦闘停止や平和の実現」などを訴え、市街地でデモ行進も行った。
◆連合系
連合系は陸上競技場に約30の労組・団体が集結、1組合で約200人参加もあり、トラックの内側が参加者で埋まった。
「働く者の連帯で、『ゆとり・豊かさ・公正な社会』を実現し、自由で平和な世界をつくろう!」を掲げ、元気に組合・団体旗が入場。
下村敬貴実行委員長は「昨年4年ぶりに式典を行い、今年はほぼフルサイズで開催。多くの働く仲間が集まることができたことを喜び合いたい。メーデーは1886年に8時間労働制を求めたゼネストが起源とされ、130年以上経つがまだこんな状況。睡眠、休息、自分のための時間を削って労働をする、これが現実。8時間働いて普通に暮らせる社会にしなければならない」。
今年の春闘から「連合長野の発表で定期昇給込みで妥結した58組合の平均が1万936円、昨年より大きく上回っている。この流れが多くの企業、非正規で働く労働者に波及、今年だけにど平均コロナ禍の感染防止対策をしながらも、コロナ前に近いかたちで開催できたことを喜び合いたい。目下、大きな問題は、家計を直撃している物価上昇、賃上げ。4月末の連合長野発表で、定期昇給込み平均賃上げで妥結した57組合の平均が8481円。昨年を大きく上回っている。多くの企業の労使の努力で賃上げの実現につながっている。この流れが、多くの労働者に波及し、今年だけでなく、継続して行くことが日本や地域社会に必要なこと」と語った。来賓で国会議員や県議会議員らがあいさつ。
プラカードでは、ワークライフバランスや働き方改革、能登半島地震の支援などさまざまで、なかにはタレントがよく使う言葉と賃金改定やサービス残業、ハラスメントと合わせたユニークなものもあった。シナノケンシ労組のSDGsを踏まえた「そこに未来は。」が実行委員長賞となった。
◆労連系
労連系は櫓下の芝生広場に20の労組・団体が集結「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」を掲げた。
議長団に実行委員長の土屋稔さんら3人が承認され、土屋さんは「株価は史上最高額を更新して大企業や投資家はもうかっているが、皆さんの生活は物価高などで苦労しているのが現実。お金持ちとそうでない人の差が広がっている。声を上げなければ、今の日本は変わらない。労働者が一つになり、訴え続けることが大事」とあいさつ。
来賓で「パレスチナの平和と自由を求める上田市民の会」のメンバーが、上田駅前での訴えや市議会への請願提出の活動、平和の大切さ、日本も無関係でないことについて語った。
各団体の活動報告では
「上田市職労から能登半島地震への災害復旧支援で活動している内容」
「教員の働き方改革が注目されている中だが多い精神疾患や若い教職員の退職」
「1カ月80時間を超える超過勤務の実態」
「医療機関では今でも新型コロナ対応が変わらず必要になっている状況で精神的・肉体的に疲弊していること」
「春闘での賃上げに向けて行ったストライキ」
ーなどの報告があった。
プラカードは、賃上げや平和求めるもの、社会保障の拡大などさまざま。
金賞は鹿教湯三才山リハセンター労働組合の「患者のために職員のベースアップを!!!」など。