全国公募展「第9回 山本鼎版画大賞展」の「審査結果発表」を上田市立美術館で行う!
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全国公募展「第9回山本鼎版画大賞展」の実行委員会は、このほど「同展の審査結果」を、上田市天神3の市立美術館で発表した。
山本鼎(1882-1946)は、明治から大正時代にかけて日本の近代版画の扉を開いた版画家で、上田市などで暮らし活動した。
洋画家や教育者としても知られる。
同展は1999年から3年に1度開催。
目的は、版画芸術も可能性を発展させる独創性や芸術性を追求した作品の募集。
そして次世代を若手作家の発掘や支援。
今回の募集期間は4月12日から5月12日。
作品の種別は、版による表現を行ったもので、作品のテーマに制限は無い。
今回から、版による表現の多様性に着目し、作品規定に「平置き」を追加。
応募資格は「国籍・年齢不問」だが、日本国内から応募できることが条件。
今回の応募総数は「271点(前回303点)」。
入賞は14点。
入選は「157点(入賞含む)」。
賞はより幅広い作家を顕彰するため「奨励賞」などを新設した。
審査は5月と6月に行い、審査内容は投票とディスカッション。審査員長は木村秀樹京都市立芸術大学名誉教授、審査委員は版画家や大学教授ら5人。
木村審査員長は全体の講評で「全国的に見ても極めてレベルの高い版画の展覧会」とした。
また、若手作家の作品については版種特有の表現にとらわれない傾向があるといい「完成までにデジタルプロセスがあると読み取れる。版画表現全体のシフトチェンジ・進化が、コンピューターがはいったことで一段と進んだかなと思った」という。
大賞受賞は東京都のZHANG・YULUN(チョウウリン)さん(24)。
作品名は「88512963」。
複数の小さな銅板作品を豆本に仕立て、立体的に配置した集合作品。
審査員からは、趣味的でありながら計算された要素もあり、あわせて「ゆるさ」や滑稽さから現代的な感性を感じるなどと評価された。
準大賞は東京都の鈴木遼弥さん(23)の木版作品「daycount:91」と、熊本県の前田由佳理さん(43)の銅板作品「What’s wrong with freedom?」。
このほか本紙関係分では、新設の「立岩和紙賞」に上田市の池内通子さん(67)のウォータレスリトグラフ作品「なぜ生きるハシビロコウ」。
同じく新設の「アワガミファクトリー賞」に上田市の宮澤佐保さん(47)のシルクスクリーン作品「家の記憶」が選ばれた。
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入選作品展は9月28日から11月17までントミューゼ上田市立美術館2階展示室で実施。
開催時間は、午前9時から午後5時まで。
最終日は、午後4時まで。
10月5日に「表彰式」と「トークセッション」を予定している。
問い合わせ(電話)0268・27・2300(同館)



