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上田の水道の将来について「おいしい水を広める市民の会」が「勉強会」を開く! ★水道事業が上田から長野まで「広域統合化」する準備が始まっている。

テーマ:上田市ニュース

【パネルディスカッション】
【基調講演を行う浅野さん】

 水道事業が上田から長野まで広域統合化する準備が始まっている。
 従来直営してきた各自治体が「その統合案に参加するか否か」多くの難問を抱えて悩んでいる。

 上田の水道の将来について「おいしい水を広める市民の会」は、上田市中央公民館大会議室で「勉強会」を開いた。
 今年5月に続き2回目。
 80人参加。

 水道事業に詳しい奈良県大和郡山市のジャーナリスト、浅野詠子さんの基調講演。
上田市染谷浄水場のおいしい水について、信州大学の中本信忠・名誉教授が解説を行った。

 浅野さんは「奈良県は2025年4月1日の事業開始を目指し26市町村の水道と県営水道が合体する県域水道一体化に向け、いち早く手を挙げた。県は10年間で200億円の国庫補助金と県の一般会計から10年間で200億円の支援金を支給する方向としている。しかし昨年、奈良市は『市の水道経営は安定している。今まで以上に投資し、老朽化・耐震化対策を進めることは可能』と一体化への不参加を表明。また、県内一水道料金が安い葛城市が協議から離脱した。一体化には住民参加や情報提供、情報公開の在り方に課題を残し、よく知らない県民も多い。丁寧な説明会を開くことが大事」と強調した。

 続いて信大の中本信忠名誉教授が生物が浄化する緩速ろ過での上田市染谷浄水場の水について解説。塩田地区にも染谷浄水場のおいしい水を供給してほしいと願う住民が多い。染谷浄水場の水を上田市じゅうに供給してもまだ余るほどの能力がある」など染谷浄水場について語った。

 パネルディスカッションでは、浅野さんをコーディネートに中本名誉教授と、元上田上下水道事業管理者の小山田秀士さん林和明県議会議員をパネリストに行った。

 小山田さんは「今年4月に水道事業広域化協議会が開設したことを市民の殆どの人が知らない。上水道管の耐震化、更新、料金の収入減少に余裕があり、単独で十分やっていけるのになぜ広域化しなければならないのか不思議だ」と話し「立ち止まって市民と検討し協議してほしい」と話した。

 参加者からは「市の職員が血のにじむ思いをして水利権を獲得したという。いとも簡単に水利権がなくなってしまうのでは」。
 「この勉強会に行政も参加してもらい、市民の会にしては」。
 「地域性もあるが補助金ありきは賛成しない。市民のためになっているのか疑問。原点に返って皆で話す機会を」「誇れる染谷浄水場は大事だ。歴史に学ぶことが大切」
             ーなど活発な意見があった。