ニュースの力で地域を良くする新聞社
東信ジャーナル

新聞購読のお申込みお問い合わせ

◇おことわり/催し等は新型コロナウイルス感染症対策のため中止または延期の場合がございますので主催者等にご確認ください。

上田市の地域エネルギー会社「株式会社サントエナジーうえだ」が初の「臨時株主総会」を開く!

テーマ:上田市ニュース

【臨時株主総会の出席者】

 上田市の地域エネルギー会社「株式会社サントエナジーうえだ」は、初の「臨時株主総会」を上田市役所で開いた。
 別所線が地域の太陽光発電による再生可能エネルギーで運行するなど、脱炭素社会やまちづくりを行う全国に先駆けた事業に向けて出発した。

 上田市と民間の共同提案者により、国の「脱炭素先行地域」の選定を受けた事業。
 同社は、地域内で再生可能エネルギーを循環させるための実施主体となる。

★別所線と「別所線沿線6自治会(下之郷、東五加、下本郷、中野、上本郷、十人)」の2207世帯や民間施設、公共施設を対象に
 ・再エネ電気の小売電気事業
 ・上田電鉄の架線柱を利用して独自の送電網をつくるマイクログリッド事業
 ・エネルギーマネジメント事業
 ・電力の調整
 ・設備の制御
 ・太陽光、蓄電池の設置コストを長期契約期間で回収するPPA事業
 ・発電事業、省エネ機器をリースで提供する事業
                   -などを行う。

 資本金は1990万円。
 株主と出資割合は上田市が50・3%。
 上田交通(株)、みやまパワーHD(株)がそれぞれ12・6%。
 (有)和晃と(株)Ticket QRがそれぞれ6・3%。
 上田商工会議所、上田市民エネルギーがそれぞれ5%。
 上田信用金庫が2%。

 臨時株主総会には、土屋陽一市長、社長の小相澤隆幸副市長、取締役の「宮嶋晃・和晃・Ticket QR社長」「磯部達・みやまパワーHDCEO」らが出席。

 小相澤社長は「7月4日設立発起人会を開き、社長の選任をいただいた。本当に意義ある取り組み、誰も行ったことがない取り組みに、勇気を持ってチャレンジする。重責を皆さんと一緒に全うしたい。少しずつ会社の形を整える努力を加速化させたい。皆さんの変わらぬご理解とご協力を」と抱負とお願いであいさつ。

 出席者からは「このプロジェクトが本当にできるのかの問いがあったが、次の世代に引き継げる会社にしたい」
 「事業を市民の皆さんにご理解してもらって進め、脱炭素に向けて技術的なサポートをしたい。何よりも沿線住民の暮らしの質の向上が目的。ローカル鉄道として初めて再生可能エネルギーで動かし、住民の皆さんが誇りに思って参加し、そこに住んでいることが嬉しくなるようなまちづくりを行い、先行地域から上田市全域に広げたい」
 「地域の皆さんと別所線をもっと使う行動変容を進めたい。太陽光発電とのコラボで、新しい塩田暮らしを提案し、事業を進めたい」などそれぞれ語った。  

 国の脱炭素先行地域への選定は昨年の第4回公募によるもの。
 全国から52件の提案があって12件が選ばれた。
 脱炭素先行地域は、2030年度までに「民生部門(家庭や業務など)」の電力消費によるCO2排出実質ゼロを実現し、運輸部門や熱利用等も含めてそのほかの温室効果ガス排出削減についても削減を地域特性に応じて実現させるもの。

 上田市では、選定されるまで2年かかり、選定されてから事業実現に向けて、関係者の理解を得ながら会社設立に至った。

 地域のエネルギーを地域で回す地産地消と、経済の地域内循環を図るサントエナジーうえだは、今後に専属の社員を迎え、事業が本格化する。
 対象エリアで太陽光発電の設置を進めることになるが、すでに28世帯が導入に対して前向きだという。