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上田市の武石地域で活動する団体と長野大学のゼミは「たまりや再生プロジェクト」に取り組んでいる! ★下武石の「ふれんず武石児童館」の向かいにある古民家を「子どもの居場所として再生」

テーマ:上田市ニュース

【看板のデザインを考える学生と子どもたち】
【たまりや外観】

 上田市の武石地域で活動する団体と長野大学のゼミは、下武石の「ふれんず武石児童館」の向かいにある古民家を子どもの居場所として再生する「たまりや再生プロジェクト」に取り組んでいる。
 団体は、NPO法人「武石子育て支援を考える会」、地域おこし団体「武石風土つなぎ隊」、長野大学の「松下ゼミたまりやチーム」

 この古民家は、築140年以上の木造住宅。
当時、家を建てた栁澤武さんが「醸造業」を営んでいたため、地域から「たまりや」と呼ばれている。

 事業は後に廃業となり一部の建物は取り壊されたものの、立派な古民家は残り、庭などもきれいに管理されてきた。

 古民家は現在、武さんの孫で近くに住む栁澤忠さん(82)が引き継いでいる。
 30年ほど前から空き家だったといい、かねてから維持活用などを考えていたという。
 そんななか、古民家再生の提案があり、快く承諾。
 「ご先祖様が残した家ということもあり、個人に売るなどの私的な活用は考えておらず、他の方法を探していた。そこで今回の提案をいただき、地域のみなさんに使ってもらえる公益的な活用なら喜ばしいと思った」と話す。

 ◇ ◇

 つなぎ隊(柳沢裕子隊長)は、人のつながりの創出や、にぎわいを取り戻すことを目的に活動。
 地域イベントなどを開催するとともに、旧商店を改築したコミュニティの拠点となる商店「武石つなぐ家」をオープンさせた。

 考える会(安部裕理事長)は、未来を担う子どもたちが心身ともに健康に育つための「地域まるごと子育て支援」への寄与を目的として活動。
 地域の学童保育所や児童館運営などを担っている。

 「同ゼミ(環境ツーリズム学部・松下重雄教授)」は、地方都市や農村におけるコミュニティ再生や地域協働によるまちづくりなどを研究。
 今年度は、武石で活動する学生のうち、約10人の2,3年生が「たまりやチーム」としてプロジェクトに参加。

 たまりや再生は、数年前から模索が始まっている。
 今年度は、長野県の「地域発元気づくり支援金」を活用。
 「子どもの居場所としての古民家再生」をテーマに活動。
 地域の子どもたちを巻き込んで作業などを行うワークショップ「たまりやであそぼう」を複数回開催しながら、プロジェクトを進めている。
 
 9月下旬には「看板づくり」などを行うワークショップを開催。
 つなぎ隊と考える会、同チーム6人、地元の小学生約10人、市内高校生2人らが集まり、看板のデザインや設置方法などを考えた。
 また、庭では大学生や子どもが走り回って遊んで楽しんだ。

 柳澤隊長と安部理事長は「多くの人と協力してプロジェクトを進めることで、地域にとっての力となれば。地元の方に関心を持ってもらい、みんなの憩いの場を作りたい」。

 同チーム3年生の白石恋由紀さんと太田結菜さんは「これまでの活動で、子どもたちがたまりやに遊びに来てくれて、仲良くなった。さらに、地域の方が集まってくれる施設になるように、協力してプロジェクトを進めたい」と話していた。