「伊勢山鯨化石の産地見学会」を開く!上田地域を拠点に活動する市民団体「上田地球を楽しむ会」
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上田地域を拠点に活動する市民団体、上田地球を楽しむ会は10日、上田市の川久保橋上流の神川右岸で「伊勢山鯨化石の産地見学会」を開いた。
現地はいまからおよそ1500万年前、フォッサマグナ(大地溝帯)の海に堆積した地層「別所層」を確認できる場所。
これまでにヒゲクジラの背骨や魚、貝などの化石が発見されている。
2006年と2014年に「イルカの化石」を、発見した同会の塚原吉政代表(73)の案内で、貝など水中生物の遺骸が海底に堆積してできた石灰岩などを観察。
塚原代表は小学生のころからの「地層好き」といい、06年にイルカの化石を採集した神川の河床を指し示して「初めは白い鳥のフンのように見えたが、背骨や肋骨の一部と思われるものを確認し、専門家に鑑定してもらった」などと当時を振り返った。
参加者は、化石が比較的多く産出される場所で地層を観察。
魚の鱗とみられる化石を見つけた副代表の笠原知子さん(80)は「鱗はほんの5、6㎜だけれど、これがどんな魚で、どんな海を泳いでいたのか想像はどんどん膨らむ。わくわくしますね」と話した。
同会は「間近で地層を観察できる場所が身近にあることを、多くの地域の人や子どもたちに知ってほしい」とする。