上田市農業委員会が「市の農業施策」2023年度に対する「要望書」を提出!
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上田市農業委員会(伊藤利孝会長)はこのほど、令和5年度の市の農業施策に対する要望書を市役所で土屋陽一市長に提出した。
伊藤会長は「農業・農村を取り巻く情勢は極めて厳しい。国際情勢の影響から肥料や農業生産資材が高騰し、農家の経営を圧迫している。直面する課題や、農業者からの声を拾い上げた。施策立案、関係予算の確保などを検討してほしい」とあいさつ。
◆要望は11項目22の要望を行い、内容は次の通り。
【農業振興対策】
▽米作りの採算性・将来性を専門家に分析してもらい施策に反映
▽小規模な農産物直売所の設置支援
▽山林化した農振農用地を市で一括農振除外
【小規模農業者支援】
▽農業用機器の購入に助成や貸出制度
【担い手・後継者育成支援】
▽企業の農業参入を促進▽個人農家の法人化支援
▽「上田市で農業に従事する魅力」をメニュー化して発信
▽研修受け入れ増と研修ほ場の拡大
【スマート農業の推進】
▽草刈りロボットやドローンの活用支援
【食料自給率の向上】
▽循環型農業への転換、米消費拡大
【有機農業の推進】
▽技術指導を積極的に行う
▽市内産の有機農産物のPR
【農業用道路の整備】
▽災害復旧で負担金減免
【中山間地域への支援】
▽若者の参入や牧草地化など有効活用
【遊休荒廃地対策】
▽放牧による除草への支援
【有害鳥獣対策】
▽センサーなどを利用した捕獲機器導入への助成
▽電気柵への補助率引き上げ
【国・県への要望】
▽長期的視点の米消費拡大
▽水田活用の直接支払交付金の見直しへの要望
▽肥料価格高騰に対する補填増額
▽補助金など農業者の意欲を高める施策実施
▽国際貢献で日本産米の食糧支援で米価安定
懇談では、予算要望を行う時期が農業の繁忙期に重なることから手続きの工夫などの意見があった。