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長野県の出前講座「HUG避難所運営ゲーム」を上田市の塩田公民館で開く! ☆上田市の「塩田地域包括支援センター」と「塩田包括ケアシステム実行会」

テーマ:上田市ニュース

【進行役と記録係を決め、避難所運営のゲームを進める参加者】
【避難所や防災などの研修】
【太田さん】
【学校敷地図や体育館、教室の図面に避難者をふせんで配置した】

 上田市の塩田地域包括支援センターと塩田包括ケアシステム実行会は、県の出前講座「HUG避難所運営ゲーム」を塩田公民館で開いた。
 看護師や薬剤師、ケアマネージャー、ヘルパー、長野大生ら約60人が参加し、避難所運営の疑似体験や研修を行った。

 医療・介護・福祉など専門職の多職種連携を図り、災害時に対応、協力できる経験者を育成する目的。

 講師は県危機管理防災課の防災指導員、太田英雄さん(68)。
 はじめに「令和元年東日本台風」や「令和6年能登半島地震」の避難所の状況や死者のうち災害関連死が多く占めること、防災グッズの備えなど研修した。

 避難所運営を皆で考える図上訓練「HUG」では、1月の日曜日早朝に大地震が発生し雨が降っているなどのシナリオで行った。
 参加者は地域のリーダーとして、行政担当者の到着が見込めない中で学校に避難所を開設し、避難者を体育館や教室に振り分け、適切に運営していくゲーム。

 参加者は7グループに分かれ、避難所となる学校敷地図を使って机上に避難所を開設。 進行シートに沿って、受付の場所を考えたり、さまざまな事情を抱える避難者の受け入れや避難所で起こる予期せぬ出来事(イベント)に対応。
 高齢者や車いす、障がいのある人、妊娠中、ペット同伴などの事情を考慮してどこに配置すべきか判断。
 なかには元看護師や手話通訳者などもいるので協力が望めるマッチングをしたり、トイレ問題や災害対策本部からの指示への対応など話し合った。

 進行シートには、避難家族23世帯と16イベントの計39件ある。
 時間制限があるなか、1件のニーズにていねいに応えようと時間をかけると「ほかの避難者の受け入れができない」など対応の難しさがあった。

 ほとんどのグループが16から26件で「要望に個別に対応して考えてたらさばけない、どう冷静に判断していけばいいか」「誰の目線で判断したらいいか難しかった」などの感想。

 33件こなしたグループは「避難者の中で手伝いできる人を巻き込み、判断が早くなった」と話した。太田さんは「ルールや対応は事前に決めておかないといけない。市の運営マニュアルがあるはずなので把握しておくこと」と話した。

 同実行会で薬剤師の村田治雄さん(62)ら専門職は「薬剤師」や「看護師」と表記したベストを着用して参加。
 「災害時に限らず会議や研修など普段から職種がわかるようにして顔を覚えてもらい、連携できるよう備えている」と話していた。