上田市の塩川小学校児童が「椀子ヴィンヤード」でオオルリシジミの食草「クララ」の苗の植えつけなど行う! ☆生態系調査を行っている農研機構の楠本良延博士を講師に
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上田市の塩川小学校4年生19人は、同市長瀬の「椀子ヴィンヤード」で、草原の大切さや生物多様性を学び、オオルリシジミの食草「クララ」の苗の植えつけなど行った。
生態系調査を行っている農研機構の楠本良延博士(54)=香川県在住=が講師に招いた。
上田市と「キリングループ」との「包括連携協定」に基づく環境保全教育の取り組み。
児童らは学校近くにある椀子ヴィンヤードに絶滅危惧種のチョウ・オオルリシジミを呼ぼうと2020年から食草のクララを植える活動をしている。
同小で行った座学で楠本さんは「椀子ヴィンヤードは草原の機能を持っていて、植物とか生き物がたくさん。植物は289種類、チョウやトンボなど大きめの昆虫で188種類もいて、なかには絶滅が危惧されている希少な生き物もいる」と紹介。
椀子ヴィンヤードに移動して行ったフィールドワークでは、ブドウ畑で「なんで草を生やしていると思う」と楠本さん。
斜面なので雨が降ったときに草があることで土が流れないことなど説明し、「こういうのを草生栽培といいます」。
また、おいしいワイン作るために垣根仕立てにしていることで、草の生えている地面に日光も注ぐ。
「この2つが合わさって、日本で少なくなっている草原と同じような環境になっている」と話した。
ヴィンヤードの土手では、毎年移植しているクララや自生する草原の植物を観察。
「この場所は1㎡あたり4種類くらいの植物の数が少ない草原だったけど、いまは17種類ほどいる。その中にはクララもいます」と楠本さん。
「みんなの5年前の先輩が校庭で育てて、この場所に植えたクララがこんなに大きくなって種を付けてるよ」と語りかけた。
児童はさまざまな植物を見つけては「これはなんですか」と楠本さんに質問。
「これはカワラマツバという植物で日本で少なくなってきてます」。
「これはアオツヅラフジというツル植物。いい草原にでてくるやつ、よく見つけたね」と褒められながら観察を楽しんだ。
その後、学校の中庭に移動しクララの苗の植えつけも行った。
この苗は、上田の田んぼやため池の周りなどに点在して自生するクララの枝を挿し木苗にして農研機構や市で増やしたもの。
児童が中庭で苗を育て、翌年5月頃にヴィンヤードに定植する。
これまでブドウ畑の斜面やワイナリー入口、周辺など4、5カ所に定植した。
堀内聡さん(9)は「クララには毒があるってびっくり。種とか転がっていっていろんなところで育つんだなってわかって面白かった。クララが増えて、オオルリシジミが来るかもしれない。みてみたい楽しみ」と話した。
楠本さんは「身近にとても貴重な自然環境があるんだよ、ということをいちばん知ってほしくて。それは日本からみると貴重なものだと子どものうちからわかって、地域の環境を守っていく人間に育ってくれたら良いなと思う」と話していた。



