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安曇野市の「大王わさび農場」の車いすの社長、深澤大輔さんが初講演! 上田市の「まるこ福祉会」

テーマ:上田市ニュース

【講演する深澤さん】
【参加者で合唱のプレゼント】


 上田市長瀬の社会福祉法人・まるこ福祉会(栁澤正敏理事長)は、安曇野市の「大王わさび農場」を経営する(株)大王の深澤大輔社長(42)の初の「講演会」を、まるこ福祉会きらりホールで行った。

 当初は農場の後継者になる予定はなかった深澤社長は、1983年安曇野市生まれた。
 都内の大学で学び、靴職人を目指してロンドンに留学。
 帰国後にフリーランスで靴の仕事をしていたが、2011年に原因不明の脊髄梗塞を発症して足が動かなくなり、リハビリは続けているが普段は車いす生活に。
 後継者の兄が退職したため、2017年から栽培や簿記を学び、2019年に安曇野市にUターン。
 2020年から5代目の代表取締役社長に就任。
 ハンディーを負った身でも、大変な状況だった経営、減少していた栽培量を立て直している。

 まるこ福祉会では、施設の利用者に「障がいを持ちながらも懸命に前進する社長から人生の生き方について」-話を聞いてもらおうと講演を依頼。
 深澤社長にとって初めての講演会になった。

 講演では、大王わさび農場の概要を説明しながら、自らの生い立ちを語り、脊髄梗塞を発症した時は「人生終わった-」と絶望の中で長い入院生活を過ごしたという。
 会社の立て直しに苦労し、外部の人に解決策を求めるが解決に至らなかったことも経験。
 「上手くいかなくても、自分を卑下することなく(自分を攻撃することなく)、自己肯定感を抑えず、自分のことを大事にしてほしい。困った時に人に聞くのは悪いことではないが、結局、決めるのは自分自身。自分の意思や感情を尊重することが、後悔しない人生につながると思う。28歳で本当に人生が終わったと思ったが、まさか皆さんに自分の経験の話をする機会が来るとは思っていなかった。車いすになった時は焦りましたが、焦ると失敗するので、焦らず自分らしく一歩ずつ前へ進めば、人生が豊かになると思っている。自分自身も仕事が楽しくなり、人生が楽しくなった」と話していた。

 栁澤理事長は「人間には無限の可能性があることを勉強した」と礼を述べ、来場者は合唱をプレゼントした。