上田市の市立第二中学校の生徒が奈良県奈良市の世界遺産、薬師寺の執事、松久保伽秀さん(59)の法話を聞く! ☆「国宝薬師寺東塔を支えた瓦~長野県からの思い」
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上田市大手の市立第二中学校の2年生、約90人は、奈良県奈良市の世界遺産、薬師寺の執事、松久保伽秀さん(59)の法話「国宝薬師寺東塔を支えた瓦~長野県からの思い」を聞いた。
薬師寺が2009(平成21)年から実施した東塔(国宝)の解体修理で、1951(昭和26)年の屋根葺き替えに際して県内の小中高校生による募金で寄進された瓦が発見された。
校名などが釘書きされた瓦4815枚のうち県内の学校の瓦は345枚あり、その一部が寄進した学校に返還された。
同校にも「縁の瓦」1枚が里帰りしている。
また、2018(平成30)年には修学旅行で薬師寺を訪れた当時の同校2年生が東塔に新たに葺かれる瓦3枚を寄進し、裏には建学精神の「明」「倫」「心」を墨書した。
同校では13年前から毎年、4月の奈良、京都への修学旅行を控えた2年生が松久保さんの法話を聞いている。
松久保さんは解体修理の際に撮った東塔内部の写真を紹介しながら「木造の三重塔で高さは34m。塔はお釈迦さまのお墓。4万点の部材を築き上げて、お釈迦さまのお骨を塔の心柱のてっぺんにおまつりした」などと説明。
1951年の屋根葺き替えのための募金では1年余りで長野県内から70万円、現在の2000万円相当が寄せられたとし「誰にも指示されていないのに募金箱にいろいろな思いを込めて入れてくれた。皆さんの先輩方が残してくれた心を受け止めて、次の時代に向けて何かを伝えていかなければいけない。自分の進むべき道をしっかりと自分で見つけていって下さい」と語りかけた。
法話を聞いた西沢雪兎さんは「長野と奈良と遠く離れた場所を先輩たちが縁をつないでくれたことに感動している。特に二中は2回も瓦を寄進していてすごい」。
城子ほのかさんは「修学旅行では東塔の日本独自の技術をよく見てきたい」。
松井葵さんは「戦後の過酷な時代に募金をする心も、平成30年にもう1度瓦を寄進したこともすごい。瓦に込めた先輩方の思いを知って、奈良に行けるのは幸せです」と話していた。



