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上田市の塩田公民館が「学校支援ボランティア」の交流会を開く!

テーマ:上田市ニュース

【グループワークで意見を交換し合う参加者】
【クイズ形式で始まった伴さんの講演】

 上田市の塩田公民館はこのほど、塩田地区の小中学校4校で活動する「学校支援ボランティア」の交流会を同館で開いた。
 環境美化や登下校の見守りなどで活動する地域住民ら約30人が参加した。

 児童、生徒の健やかな成長を支えるため、地域住民と学校が連携して取り組むさまざまな活動を共有しようと初めて企画した。

 塩田中学校を支援する「しおだっ子応援団」が、2008年に設立した時に、塩田公民館の社会教育指導員として関わった長野県教育委員会信州型コミュニティスクールアドバイザーの伴美佐子さん(上田市)が基調講演。
 災害対応カードゲーム「クロスロード」をコミュニティスクールに応用したグループワークで意見を交換した。

 グループワークは参加者が5、6人ずつのグループに分かれ、設問に対してそれぞれが「YES」か「NO」のカードを提示して自分の思いを語り合った。

 「最近引っ越してきた隣の家から毎晩のように子どもが激しくなく声がする場合、警察に通報するかどうか」の設問に「YES」が3人、「NO」が2人だったグループでは「以前からの知り合いではなく、最近越してきた人なので、とりあえず警察に」「まずは個人的に話してみたい」などさまざまな考え方が披露された。

 伴さんは「子どもたちには、あなたたちを大切に思っている人が地域にこんなにいるんだと伝えなければいけない。みんなで多様な考え方を持ち寄って熟議し、最善策を見いだしていくことが大切。コミュニティスクールも支援から協働へとバージョンアップし、進化を続けたい」と述べた。

 塩田中学校の学習支援ボランティアとして活動する元中学校長の北沢育夫さん(75)=同市中之条=は「塩田中で勤務したことがあり恩返しのつもりで取り組んでいる。きょうは各学校のボランティアの様子が分かって良かった」と話していた。

 塩田中学校や東塩田小学校、中塩田小学校、塩田西小学校で行われている「ボランティア活動」の事例発表もあった。