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上田市の長野大学の学生サークル「Peace Edu.」が記録集「若者たちへの伝言2024」を出版! ☆太平洋戦争中の別所温泉への「学童の集団疎開」についての調査、研究の成果をまとめる

テーマ:上田市ニュース

【記録集に込めた思いを発表する「Peace Edu.」のメンバーら】

 上田市下之郷、長野大学の学生サークル「Peace Edu.(ピース・エデュ)」は、記録集「若者たちへの伝言2024」を出版した。
 太平洋戦争中の同市別所温泉への「学童の集団疎開」についての調査、研究の成果をまとめた。

 サークルのメンバー4人が、同大学で披露。

 上田市に暮らす戦争体験者から聞き取りをし、そこから得た知識や思いを若い世代に語り継ぐ活動を通して「戦争を自分ごととしてとらえ、考えることが大切だと学んだ」と述べた。

 昨年まで山浦和彦副学長のゼミが取り組んでいた活動を引き継いだ。 地域をフィールドに学ぶ「信州上田学」の取り組みで、記録集は3冊目となる。

 終戦前年の1944年に始まった学童の集団疎開は小学3年から6年までを対象に行われた。
 当時の「別所村」では村の人口の倍近い1351人を受け入れた。
 東京の立教女学院初等科の児童を受け入れたつるや旅館の現在の女将(70)や、終戦当時は国民学校3年生だった地元の男性(88)から聞き取りを行った。
立教女学院の資料室を訪問して学童疎開に関する資料調査を実施した。

 「幼くして親元を離れなければならなかった学童の精神的ストレスなど疎開した側と受け入れた側の双方に、さまざまな苦労があったことが分かった」いう。
 立教女学院の疎開児童はその後、10年ごとの節目に疎開地を訪れて同窓会を開き、感謝の碑を贈ったことなども紹介した。

 同サークルは、市内外で語り継ぐ活動を実施し、この日は上田第六中学校で授業を行った。

 リーダーで社会福祉学部4年の栗林果穂さんは「戦争の歴史は何もしなければ風化してしまう。だからこそ身のまわりにある戦争の歴史、記憶、痕跡を受け継ぎ、次の世代に伝えていくことがわたしたち若者の責任だと考えるようになった」と話した。

 ほかのメンバーはいずれも同学部3年の赤池来菜さん、小川真央さん、油井凱心さん。

 山浦副学長は「学生が切実感をもって学んだことを自分のフィルターを通して伝えることに意味がある。受け取る側にも同世代の言葉はストレートに入っていくのではないかと思う」と述べた。

 記録集はA4判32ページ。
 270部制作。
 市内の小中高校や図書館、公民館などに配布する。
 長野大学のホームページでも閲覧できる。
 問い合わせは(電話)0268・39・0007(同大地域づくり総合センター)