筑波大学名誉教授の林一六さん(84)=上田市古里=が、専門書「里山の植物生態学」を出版! 身近な里山林について生態学的観点から解説。
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筑波大学名誉教授の林一六さん(84)=上田市古里=はこのほど、身近な里山林について生態学的観点から解説する専門書「里山の植物生態学」を出版した。
同書は5章から成り立っている。
各章は独自のテーマを扱っているので、どの章からでも読むことができる。
本題である里山林の保全と利用については主に5章で扱っている。
このうち、同市伊勢山のコナラ群落を2011年から2021年まで胸高直径を測定して生長量を調べた。
結果、ヘクタールあたり1年間に8・1tの二酸化炭素を吸収して幹と枝に蓄積していることをつきとめたという。
同書の著者は林さんと友人で元高校教師の加藤順さん。
樹木の測定は上田地球を楽しむ会が協力し、資料の一部は筑波大学山岳科学研究センター菅平実験場から提供を受けた。
発行書は㈱全国農村教育協会。
市内の書店で発売中。
定価2200円(税込)。
問い合わせ(電話)0268・24・4344(林さん)