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卯年 小諸市動物園のカイウサギ 

テーマ:お知らせ

【小諸市動物園の黒とグレーのカイウサギ、羽場さん】

 今年は卯年。ウサギは、人間に身近な動物で、古くから世界中で愛されてきた。
 日本でも歴史が古く、青森県にある縄文時代の集落跡「三内丸山遺跡」など原始時代の遺跡からは、ノウサギの骨が見つかっている。
また、現存する日本最古の歴史書「古事記」には「因幡の白兎」の物語が書かれている。
月の兎や、わらべ歌「うさぎ」など伝承文化にも根付く。

 ペットとしても馴染みが深い。愛らしいルックスはもちろん、大声で鳴かないことや、体臭がほぼないことなどの飼いやすさも好まれという。
 人が飼うと、寿命は10年前後になる。

 主に人に飼育されているウサギは、ヨーロッパなどに生息するアナウサギを品種改良した家畜種で、カイウサギやイエウサギと呼ばれる。
 その種類は約150種におよび、白い被毛と赤い目が特徴の「ジャパニーズ・ホワイト」。
 児童書のキャラクターのような「ネザーランド・ドワーフ」。
 全身を長い被毛でおおわれた長毛種の「アンゴラウサギ」ーなど個性豊か。

 小諸市動物園では4匹のカイウサギを展示している。
 「マロン(オス、8歳以上)」と「シロ(メス、8歳以上)」は、三の門側出入り口近くの別々の獣舎で、それぞれモルモットと一緒に暮らしている。

 2匹とも高齢だが、人に良くなついている。
マロンはモルモットの毛づくろいをするなど社交的な性格。
白はおっとりとしていて、寒い時期は暖房設備の近くでのんびりとしていることが多い。

 馬場側出入口近くの獣舎には、昨年仲間入りしたグレーと黒のオス2匹が一緒に暮らしている。
 長野県外で飼われていたウサギを引き取ったため、年齢や詳しい品種は分からないという。
2匹は仲良しで、一緒に日向ぼっこをしたり、走り回ったりしている。

 同園でウサギやモルモットなどを担当する職員、羽場愛莉さん(21)は「野菜やチモシーなどのエサをやるが、ウサギたちが一番好きな食べ物はニンジンではなくリンゴ。ウサギは見ているだけで癒される。たまにあくびをすることを見ることができて、そのしぐさがとてもかわいい」と話していた。