コレクション展「小山敬三作品保有会から」(31日まで・東御市立小山敬三美術館) ☆美術館は「今年で開館50周年を迎える」
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小諸市出身の洋画家小山敬三(1897―1987)の作品を常設し 「今年で開館50周年を迎える」市立小山敬三美術館は、コレクション展「小山敬三作品保有会から」を開いている。
激動の時代に小山の創作活動を支援した保有会。
同会が保有し世に出回らなかった1935年から1942年の作品を中心に13点が並ぶ。
保有会は、小山がフランスで絵の修業から帰国して日本の風景を洋画で描きはじめた頃から第二次世界大戦にかけて、小山の創作活動を経済的に支援。
作品を買い上げ保有する一方で、展覧会を開いて会員に配布した作品を一般公開。
作品を収録した「小山敬三画集」を4巻発刊した。
発起人は神戸の西村旅館館主の西村貫一氏で創設会員は12人。
関西を中心とした財界人が主体。
その後30人以上になり、自然消滅するまで約8年間続いた。
小山は不安定な社会情勢の中でも支援を受けながら国内外を取材し、創作に打ち込めたのは保有会によるところが大きかった。
今回は同画集に載っている作品や関連作品として、西村氏が保有し1994年に親族から同館に寄贈された油彩画で画集№1収録「瀬戸内海」(1935年)や、保有会の存在が世に知られるきっかけとなった画集№1収録「熊野灘遠望」(1936年)の複写など第2展示室に並べた。
常設展示室には大きいサイズの油彩画を並べた。
画集№4収録「湖畔」と同じモチーフで小山の手元に残されていた油彩画「湖畔(木崎湖)」(1942年)などを展示。
同館の中嶋慶八郎学芸員(70)は「保有会時代の作品は会以外に出ることはなかったが、小山は度々同じ構図やモチーフの絵を描いている。それぞれ細部が違っていたり、何かの意味を込めたのか考えさせられる。激動の時代にあって小山が画業を続けられたのは保有会の支援があってこそで、戦後の小山の芸術開花につながったと言える」。
また「今年で開館50年。10月頃に50周年記念イベントを考えている」と話していた。
同展は31日まで。
時間は午前9時から午後4時。
(電話)0267・22・3428(同館)



