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「第19回 公文書館所蔵資料企画展」(13日まで・上田市の「上田市公文書館(丸子郷土博物館に併設)」)

テーマ:上田市ニュース

【展示を案内する倉澤さん】
【筆字で書かれた上田町の町税免除条例(明治22年)】
筆字で書かれた科野大宮社の古社取調書(明治28年)】
【ガリ版刷りの丸子町食塩製造条例(昭和21年)】
【大正9年第1回国勢調査】

◆閲覧室

 「明治から昭和の公文書にみる上田市の歴史」―。
 上田市東内の上田市公文書館(丸子郷土博物館に併設)は13日まで「第19回 公文書館所蔵資料企画展」を開催。
 明治22年の「上田町条例」や、大正9年の「第1回国勢調査関係文書」など原本資料9点、写真資料18点を同館1階ホールで展示、公開している。

 展示は原本資料とともに写真やパネルで解説。
 公文書の詳細や当時の時代背景、世相、まちの様子も伝わってくる。

 展示の原本資料で、明治22年「上田町の町税免除条例」は、新たに発足した上田町の第1回町会議事録に保存されたもの。
新開地や開墾地は荒地を田畑にするまでの期間、町税を免除することなど定めている。
 明治28年「科野大宮社の古社取調書」は、祭神や由緒、社殿、境内神社などが詳細に記されている。
 ともに筆字で書かれており、この頃は基本的に大事な原本は筆字だったことが伺える。

 大正9年「第一回国勢調査関係文書」は活字印刷。
 パネルでは国勢調査で上田市の人口は2万6271人であることが判明。
 当時の市政の基準の人口3万人に不足していることから、翌年9月に「城下村と合併」し、基準を満たしたエピソードを紹介。

 昭和21年「丸子町食塩製造条例」は、戦後食糧難の中で食塩不足も深刻化。
長野県は自給製塩所づくりに補助金を出す条例を公布。
丸子町では現在の糸魚川市に製塩所を設置し製塩を行い、町民に塩を配給した。
 原本資料はガリ版刷りとなっており、それぞれ時代を反映した公文書が並んでいる。

 このほか、昭和29年の上田市公報の「道路まつり」記事や昭和40の広報うえだ「新ろ過池 すすむ水道の拡張工事」記事など紹介。

 同館専門事務員の倉澤正幸さんは「公文書というと硬いイメージですが、地域の記録を残したもので身近な歴史なので、ぜひ知ってもらいたい」と話す。
 また、同館2階の閲覧室では「目録検索システム」を使って所蔵資料の検索や閲覧ができ、自宅のパソコンやスマートフォンからもインターネットで検索できる。
 「関心ある人は調査研究することもできるので、ぜひ利用してもらえれば」と話した。同館では所蔵資料のデジタルアーカイブ化も進めており、ホームページ上で現在8点ほど公開している。

 開館時間は午前9時から午後5時まで。入館は4時半まで。
 観覧料無料。
 月曜と祝日の翌日は休館。
 (電話)0268・75・6682