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「絵図と地図」テーマに貴重資料紹介展(19日まで・上田図書館) ☆12日は尾崎さんの講演!

テーマ:上田市ニュース

【「海外異聞」に掲載されたスペイン船の絵などが並ぶ】

 上田市材木町の市立上田図書館は19日まで、同館2階小会議室で「絵図と地図」をテーマに「貴重資料紹介展」を開いている。

 同館は江戸庶民文化や郷土史研究の貴重な資料である「花月文庫」や「藤蘆文庫」「花春文庫」などを所蔵しており、同館を拠点に活動する古文書学習会「山なみ」(宮島かつ子会長・19人)が資料に解説や図を付けて分かりやすく紹介した

 「信濃国村名盡」(花月文庫)=明治8(1875)年刊=に掲載された「信濃国略図」は拡大パネルにして掲示。
 高山は毛羽を入れた太い緑色の大小の丸で表現し、山脈は毛羽を山形に配して黄緑色で描くなど立体的な地形を連想させる。

 「越後土産」(花月文庫)=元治元(1864)年刊=には市場が開かれる日をまとめて記載した「市街市日早見」や、みやげ物を相撲の番付に見立てて紹介する「産物見立取組」などがある。

 「海外異聞」(花月文庫)=嘉永7(1854)刊=は太平洋沖で難破、漂流しスペイン船に救助されてメキシコに渡り、3年後に帰国した運搬船の船乗りの口伝をもとに書かれた本で、メキシコの町の風景や乗組員全員を救助したスペイン船などを詳細に描いた絵が掲載されている。

 山なみ会員の同市秋和、中澤妙子さんは「古文書は字を読むのが難しいが、昔の人の営みを少しのぞけるような気がして面白い。大小、濃淡のある筆字を見るのもいい刺激になります」と話した。

 同会は「上田図書館の書庫には貴重な資料が所蔵されており、研究者が遠方から訪れている。その資料を手にとって、じかに見ることができるのはとてもぜいたくなこと。ぜひ多くの人に知っていただきたい」と来場を呼びかける。

 展示時間は午前10時から午後4時まで。※最終日は午後3時まで。※13、16日は休館。

 12日、午後1時半から同館2階大会議室で「山なみ」の専任講師で元上田市誌編纂委員の尾崎行也さんが「江戸時代の絵図をめぐって」と題して講演する。

 定員50人(要申し込み)。
 問い合わせは(電話)0268・22・0880(同館)