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作家、池波正太郎の「忠臣蔵もの」の集大成といえる小説「おれの足音-大石内蔵助-」の舞台となった場所の現在の様子を紹介する「写真展」(2月15日まで・上田市の池波正太郎真田太平記館)

テーマ:お知らせ

【小説の舞台となった場所を写真で紹介】
【大石内蔵助邸の長屋門の写真(右)など】
【中一弥さんによる挿絵。「大石内蔵助と主税父子」(右)】
【文庫本など関連資料も並ぶ】

 上田市中央3の池波正太郎真田太平記館は作家、池波正太郎(1923~1990年)の「忠臣蔵もの」の集大成といえる小説「おれの足音-大石内蔵助-」の舞台となった場所の現在の様子を紹介する「写真展」を開いている。

 姉妹館の「池波正太郎記念文庫(東京都)」との連携事業。
 東京や兵庫県の赤穂、京都を取材し、浅野家が城主を務めた「赤穂城」や、浅野内匠頭が刃傷におよんだ「江戸城松の廊下」など20カ所の写真と関連資料を展示した。

 この作品は1970年から翌年にかけて北海道新聞などの夕刊に連載された。
 池波は長編「堀部安兵衛」や短編「火消しの殿」、エッセイなど、赤穂浪士や忠臣蔵事件に関連した作品18編を執筆している。
エッセイのなかで「〔おれの足音〕で大石内蔵助を書いたとき、こうした彼の人柄に強く魅了された。取材も調べも充分にして、自分が〔これこそ内蔵助だ〕と思った彼を描いた」と述べている。

 同館学芸員の竹内美鈴さんは「先生独自の視点で、人間味あふれる内匠頭の人物像が描かれている。池波色が強い作品で、特にラストは印象的です」と話す。

 浅野家の国家老を務めていた内蔵助邸の長屋門は現在まで残され、保存されている。大石邸の敷地内だった場所には赤穂神社が建立され、参道には四十七士の石仏が並ぶ。

 浅野内匠頭が吉良上野介に斬りつけた江戸城松の廊下は現在は皇居東御苑となっている。観光客でにぎわうエリアだが、その一角にひっそりと「松之大廊下跡」の石碑がただすむ。

 現在は一角が小さな公園となっている吉良上野介の屋敷の写真なども並ぶ。

 同館は「映画やテレビドラマなどでおなじみの忠臣蔵だが、ほかとは違う視点で描かれており、ストーリーを知っている人ほど楽しめるのでは」と来館を呼びかける。

 2月15日まで。
 開館時間は午前10時から午後6時まで。
 水曜日定休。
 入館料一般400円。
 (電話)0268・28・7100(同館)。