企画展「新春 蘇民将来符展」(2月3日まで・上田市国分の市立信濃国分寺資料館) ☆他に見られない「装飾的手法」がされた江戸時代末の蘇民将来符も並ぶ!
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◆日用品を買い求める民衆らが描かれている「八日堂縁日図」






上田市国分の市立信濃国分寺資料館は企画展「新春 蘇民将来符展」を開いている。
「蘇民将来符」を頒布する信濃国分寺の「八日堂縁日」は、毎年1月7日と8日に開かれ「上田市八日堂の蘇民将来符頒布習俗」は国選択無形民俗文化財に指定されている。
蘇民信仰は大陸から伝来した民俗信仰で「蘇民将来子孫人也」と書かれた護符を持つ者が災厄を免れ、子孫も富み栄えたという説話に基づく。
今展では室町時代の文明12(1480)年に書き写され、年代の分かるものとしては日本最古の「牛頭天王之祭文(ごずてんのうのさいもん)」(信濃国分寺所蔵)や同市富士山の峯村家から寄贈された明治16年から平成2年までの蘇民将来符108体などを一堂に展示した。
峯村家の蘇民将来符は4代にわたり毎年欠かさず収集された貴重な資料で、高度経済成長期の昭和36年の護符には「所得倍増」と描かれるなど世相を反映したものもある。
また、蘇民講の家に伝わった「棹(さお)状」の蘇民将来符や、他に見られない「装飾的手法」がされた江戸時代末の蘇民将来符も並ぶ。
江戸時代後期の八日堂縁日の様子を描いた「八日堂縁日図」(信濃国分寺所蔵)は武士や易者、乞食など363人が登場。
薬師堂などで頒布される蘇民将来符を求める人や八日堂縁日の市で手桶や包丁、草履、文机などの日用品を買い求める民衆の様子が、いきいきと描かれている。
蘇民将来信仰は現在、青森県弘前市から鹿児島県トカラ列島悪石島まで全国約50カ所に伝わるといい、護符の材質は木製と紙製でそれぞれ形も異なる。
岩手県奥州市にある黒石寺の棒状蘇民将来符や京都府京都市の八坂神社祇園祭の「厄除けちまき」なども並ぶ。
同館は「日本人の信仰の深さを蘇民将来符に見ることができる。ぜひこの機会に理解を深めていただきたい」と来館を呼びかける。
2月3日まで。
展示時間は午前9時から午後5時まで。
水曜日休館。1
月9日と13日は休館。
入館料一般250円。
(電話)0268・27・8706(同館)



