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移動企画シリーズ第14弾「与良ものがたり~蚕種からシルクのつながりを学ぶ─」(16日・小諸市与良町の北国街道与良館や周辺地域)☆講演会の講師は、絹とアンティークストッキング収集・研究家の鴇田章さん

テーマ:お知らせ

与良館で打ち合わせを行う清水さんと鴇田さん

 小諸市のNPO法人「糸のまち・こもろプロジェクト」は16日、移動企画シリーズ第14弾「与良ものがたり~蚕種からシルクのつながりを学ぶ─」を同市与良町の北国街道与良館や周辺地域で開く。
 時間は午後1時半から午後4時。
 参加無料。

 同法人は、蚕糸業をはじめとした小諸の産業遺産を発掘し読み解き、まとめることを目的に発足。さまざまなイベントを通じて発信し、郷土への誇りにつなげ、地域活性化に寄与することを目指している。

 移動企画シリーズは毎回内容を変えて各地で開催してきた。
 与良での開催は今回が初めてで、主な内容は講演会と与良周辺の街歩き。
 氷風穴で貯蔵している蚕種や、ふ化したばかりのカイコの幼虫(毛蚕)などの展示も行う。

 講演会の講師は、絹とアンティークストッキング収集・研究家の鴇田章さん(上田市)。
 鴇田さんは大学卒業後、ストッキング・タイツ・靴下等の大手メーカに入社。
 以後、独立や上田への移住などを経ながら、50年以上にわたり研究を続けてきた。
 ルーズソックス、和装タイツなどのヒット商品を手掛けたことでも知られている。

 今回の演題は「日本を大国にのし上げた養蚕業とアメリカ女性を虜にした絹ストッキング」。内容は、氷河の中から発見されたアイスマンから靴下のルーツを考察、養蚕農家と製糸工場、アメリカ女性を虜にした日本産絹のフルファッションドストッキングなど10項目を用意している。

 また、フランスに現存する上田の蚕種紙についても語る。鴇田さんがフランスの博物館に立ち寄った際、展示されているところを発見したという。
 蚕種紙には漢字で「扶桑撰」と刷られ、上田のものと分かる朱印も押されていた。

 講演はパネルで画像などを紹介しながら進め、パネルは会場内に展示。
 あわせて、コレクション等も並べる。

 街歩きは、与良館運営委員長の甘利真澄さんが与良町や鶴巻周辺を案内する。
 地域にはカイコを飼っていた家が多く、蚕種や製糸、蚕具販売などの事業者も存在した記録が残っている。 

 甘利さんは「この地域でも、場所さえあれば家で養蚕をやっていた記録がある。製糸場の工女さんも、街に甘いものを食べに来たり、映画館に来たりしていたようだ。工女さんや工女さんをとりまく人々の行動など、いろいろな話が伝わっている。紹介しながら歩きたい」。

 鴇田さんは「ストッキングの研究をしている人はほとんどいない。今回、起源から近代までの歴史、絹やフランスで発見した養種紙など、写真を使って説明する。コレクションも持ってくるので見てもらえれば」。

 同NPO法人の清水寛美理事長は「与良の蚕糸関係の歴史はあまり知られていない。今回は小諸の街から、日本、世界が見える内容になっていると思う。ぜひ参加してもらえれば」と話していた。

 駐車場は渡辺作意商店跡地。
 問い合わせ(電話)090・4158・8088(清水さん)