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企画展「館所蔵品精選展」(28日まで・東御市梅野記念絵画館ふれあい館)☆秘蔵作品を展示! ★同時開催で「絵本と楽しむ対話が生まれる展覧会」も

テーマ:お知らせ

【「馬と少年」(左)を紹介する佐野さん】

 東御市八重原の「東御市梅野記念絵画館ふれあい館」は企画展「館所蔵品精選展」を開催。
 新たに収蔵した五百住乙人の作品を中心に同時代や先駆けの画家たちの秘蔵作品23点を一堂に公開。
 同時開催で「絵本と楽しむ対話が生まれる展覧会」もある。
 28日まで。

 洋画家、五百住乙人(いおずみきのと、1925―2023年)は東京都に生まれ、青年期に結核による療養生活の中で画家への志を抱き、独学で絵を始めた。
 抽象画の流入や前衛美術の台頭など目まぐるしく変化する時代の中で、詩情あふれる独自の世界を追求した。

 同館は2008年に公立美術館で初めて五百住の個展を開催しており、今展では目玉である新規収蔵4点のほか、所蔵作品など計7点の五百住作品が並んだ。

 新規収蔵の油彩画「馬と少年」(1976年)、「はばたく」(同)、「卓上の果実」(1988年)、「母と子」(制作年不詳)は、馬やハト、ザクロ、家族が描かれ、いずれも五百住が繰り返し描いた代表的なモチーフ。

 馬と少年や母と子の顔の表情は抽象簡略化され、幻影のような重厚な背景とともに漂う静謐感、存在だけが象徴的に描かれている。

 「詳細に描かれていないことで、すごくこちら側に想起させる」と学芸員の佐野悠斗さん(25)。
 新規収集や精選にあたり、「作品の質や状態、画業のなかでも重要な作品、同館の特質に合っている作品を選んだ。どれも精力的に活躍した円熟期や晩年の作品で作家の代表作といえる」と話す。

 会場には、五百住と同時代の木村辰彦(1916―1973年)ら昭和に活躍した画家たちの作品のほか、日本の近代美術を切り拓いた青木繁(1882―1911年)や山本鼎(1882―1946年)ら先駆けの個性豊かな作家たちの作品も並び、佐野さんは「同時代の表現の違いであったり、彼らのそれぞれの背景を知って楽しんでいただけたら」と話した。

 同時開催の絵本と楽しむ対話が生まれる展覧会は、東御市が推進している朝鑑賞をテーマにした絵本の原画展。
 子どもらが作品を見ながら自由に話したり体験コーナーもあり、絵本を通して対話鑑賞に親しんでもらう展示となっている。

 入館料一般有料(両展チケット共通)、中学生以下無料。
 午前9時半から午後5時まで(最終入場は4時半まで)。