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特別展「梅野隆 美との対話」(11月23日・東御市梅野記念絵画館) ★26日は学芸員が展覧会の見どころを解説! ☆初代館長・梅野隆(1926―2011年)の「生誕100年」を記念

テーマ:お知らせ

【青木繁の「眼」の前で山本学芸員】
【3章から4章の展示会場】


 東御市梅野記念絵画館は、創設の礎となった初代館長・梅野隆(1926―2011年)の「生誕100年」を記念し、特別展「梅野隆 美との対話」を開いている。
 26日は学芸員が展覧会の見どころを解説。
 午後2時から約40分で聴講無料。

 時代の中で埋もれつつあった作家たちに光を当て蒐集、研究、顕彰し同館に遺した梅野コレクションを中心に、その系譜に連なる絵画や彫刻約90点を展示。

 展示は全6章で構成。

 1章は、審美眼の原点となる九州での少年時代。父・梅野満雄が活動を支えた同郷の天才画家、青木繁(1882―1911年)の作品や使用していたパレット、満雄宛ての書簡などを展示。
 青木繁の「眼」(コンテ・紙)は当時14歳だった隆に「好きなものを選べ」と父が残した作品。

 2章は蒐集を本格化したサラリーマン時代。
 30代から50代に自らの眼を信じた蒐集活動の中で巡り合った吉田卓、今西中通、板祐生、谷中安規といった埋もれゆく孤高の天才画家たちの作品が並ぶ。

 3章はサラリーマン生活を終え、東京京橋に開設した画廊・美術研究所「藝林」時代に出会い再評価・顕彰した満谷国四郎や管野圭介、酒井亜人や陽咸二らの作品。
 「権威にまどわされず自由に自分の美を拾い蒐めたい」と願い、見い出した作家やめぐりあった作品について書き綴った「藝林月報」(1985―2010年)や展覧会などの形で幾度となく顕彰した。
 酒井亜人の「秋」(紙本着色)のキャプションには「私は、再評価されるべきと思う作家の発掘顕彰に力を尽くして来た。(中略)亜人の日本画ほど私を魅了したものは寡いように思っている」と梅野隆の言葉が引用されている。

 4章は同館開館から梅野隆が亡くなるまで。蔡國華が描いた「梅野隆肖像」や同館でライブペイントした「人物素描」など並ぶ。

 このほか、5章は蒐集を望んだものの叶わず没後に館へ寄贈や寄託された作品、6章に生前の記録映像や「藝林月報」などの資料が並んでいる。

 同展を担当した学芸員の山本陸人さんは「『蒐集も亦、芸術である』とした梅野隆にフォーカスした展示。各作品のキャプションには梅野隆の言葉を引用している。何をもって蒐集したのか、当時考えていたことや気持ちを一緒に追体験してもらえれば」と話している。

 展覧会は11月23日まで。
 休刊日は、月曜(祝日は開館)、祝日の翌日。
 午前9時半から午後5時。
 入館料有料(中学生以下無料)。
 学芸員による展示解説は9月26日、10月12日、24日、11月8日、22日。
 いずれも午後2時から約40分で聴講無料。