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オルガン針㈱=上田市前山= 増島良介社長(64) 「今年、上田市内に新たな生産工場」

テーマ:ひと

 ―事業概況と企業理念
 当社が手掛ける製品はミシン針をはじめとする繊維系の針とPCやスマートフォンなどの基板検査に使われるプローブであり、上田にある本社ではこれらの製品開発・販売を行っている。
 海外ではベトナム・中国などアジア圏を中心に生と販売の展開をしており、グループ全体で2000名弱の社員が在籍している。
 企業理念は「独自技術をもつ針造り企業である歴史を尊びながら、自ら市場と社会の要請を洞察して、誠実に対応する。この企業活動が、企業と社員、そしてお客様の成長・豊かさにつながり、良い循環を産み出していく、そういう企業でありたい」というものである。

 ―昨年を振り返って(業績の推移など)
 ここ数年続いている世界的なインフレや円安により、材料費や電力費といったコストは増加傾向にあるが、円安による輸出単価上昇というプラスの影響もあった。
 昨年は市場の停滞もあり、売上高は前期比で減少する見込みであるが、一定の利益は確保できる見通しである。
 今後の市場環境について、楽観視はできないものの、外部環境に対して必要以上に一喜一憂せず、グローバルなグループ構造を活かしながら粘り強く対応を続けていきたい。

 ―新規投資について
 昨年11月には中国の生産法人に新社屋が完成し、稼働を開始した。
 今年は、上田市内に新たな生産工場が完成予定であり、グループ内での投資に注力している。
 また、近年、力を入れてきたデジタル技術を利用した製品、製法開発への投資による成果を実感しており、開発精度やスピードの更なる向上を期待している。

 ―今年の抱負
 市況の低迷や競合他社の価格攻勢など当社が対応すべき課題に対して、これまでの投資の成果を活かしていくことはもちろんだが、社員一人ひとりが強い当事者意識をもって立ち向かう姿勢がこれまで以上に問われる年であると思う。
 企業理念にもある「良い循環」を社内でつくり出すことで、より良い製品やサービスが生まれ、それがお客様に還元できるものと考えているので、目標達成に向けて会社一丸となって取り組んでいきたい。

 ―信州大学繊維学部との包括的連携協力について
 2020年に信州大学繊維学部と締結した包括的連携協定を昨年の9月に更新した。
 同校の卒業生は当社にも多く在籍しており、地元地域での人材育成、そして繊維分野をはじめとする研究の発展に関わる機会は貴重なことであると考えている。
 今後も、人材の交流やお互いの持つ専門的知見や研究資源をもとに充実した協力を行い、その成果を還元して地域社会の発展に貢献したい。

 ◇  ◇

 資本金3億円。
 売上高は110億7239万円(2023年3月)。
 従業員数は196人(本社単体・2023年3月)。