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うえだ原町一番街商店会副理事長 畠中俊也さん(62)=上田市中央3= 「中心商店街のまちづくりに変革」 

テーマ:ひと

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 畠中俊哉さん(62)は、上田市原町で創業100年を超える老舗ベルワールドハタナカ4代目社長で、うえだ原町一番街商店会副理事長を務める。
 店の経営をしながら長年様々な地域、まちづくりに精力的に関わっている。

 その原点は、30年ほど前に青年会議所城下町委員会で柳町のまちづくりに関わったこと。
当時、柳町は建物の老朽化や空家問題が深刻化していたが、危機感を持つ住民が卯建(うだつ)がある自宅を喫茶店として開業、畠中さんも協力して地域の宝として磨くため様々なイベントを実施した。
 これを契機に老舗酒蔵や蕎麦店などが中心となり、行政などの後押しで今や同市を代表する観光拠点へとつながることとなる。

 次なる取り組みは、20年ほど前「地域循環」をキーワードとしたNPO法人上田広域市民事業ネットワーク理事長としての事業展開。
廃食油燃料化事業として会員である市内飲食業者から廃食用油(てんぷら油)の提供を受けた。
それを、排ガス汚染物質低減になる「自動車燃料(BDF=バイオディーゼル燃料)」として再資源化、上田市学校給食センター配送車や同市内で行う映画ロケへの飲食を提供するフードサービスカーの燃料とした。

 その後も雨水リサイクル事業。
中心市街地をソーラーパネルで発電し走る電動三輪自転車を使った輪タク事業。
市内下之郷の東山で油の原料である菜種の栽培を行なう「菜の花プロジェクト」でBDFやなたね油をつくるなど、すでにSDGsを実践していたのは驚きである。
 この前、たまった名詞を整理したら店関係以外の人の名刺が2000枚以上あったと笑っていた。

 同商店会副理事長として現在取り組むのは、1月21日から3月10日まで開催中の商店街を歩きながら上田の先人を楽しく学ぶ「歩いて学んでハイ・ビンゴ」。
 
 中心市街地に関わる偉人を学びながら商店街を回り「ビンゴゲーム」を楽しむ事業である。
 長野県地域発元気づくり支援金事業の採択も受けている。

 畠中さんが長らく商店街に身を置き考え続けたことは「商店街は誰のためになるのか」だという。
「商店は利益追求の集合体、ここで商店主がなすことは地域のために貢献する公益性。そして、その公益性は地元の歴史文化の中にあり、商店を訪れる客とこの価値を共有し生まれる信頼関係こそ持続可能な商店会づくりにつながる」と話す。
 これからの中心商店街のまちづくりに変革を起こす”イノベーター(革新者)”の一人だ。