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鳥や蝶の写真を撮影、林清弘さん(76)=上田市上田= 「蝶のアートビエンナーレ」で入賞!

テーマ:ひと

 

【カメラを構える林さん】
【カタクリで吸蜜するヒメギフチョウ(準絶滅危惧)=今年4月3日東御市で撮影。
春の妖精といわれ、待ち望む春の訪れを知らせてくれる】

 今年3月、小諸市立小諸高原美術館で「蝶のアートビエンナーレ」が開催された。
 全国からの公募に350点が集まった。
 写真部門は最も多い300点。
 その中から上田市上田の林清弘さん(76)が東信ジャーナル社賞を受賞した。

 林さんは、日本野鳥の会、日本チョウ類保全協会に所属。
 8年前に会社を退職後、天気の良い日には時々カメラを持って小鳥や蝶の写真を撮りに出かける。

 お気に入りの蝶は高山蝶。仲間からの情報により蝶の居場所を把握する。湯の丸、高峰、安曇野、松本など県内が多い。
 「最近、温暖化と山の管理が行き届かないなどの理由から蝶の食草が減少、絶滅危惧種が増えてきた」と憂う。
 
 蝶にかかわりを持ったのは、勤務していた上田市塩川の松山㈱。
 同社は平成元年、現在地に移転。
 東京ドーム3個分という広大な敷地。
 社有林には、国蝶であるオオムラサキが棲息している。
 2002年、林さんが総務部長になった時、暗く生い茂った社有林の木々の間伐をすることに。

 同時にオオムラサキの保全にも力を入れた。
オオムラサキは、エノキ(榎)を食草とする。
 エノキやクヌギ、コナラを残し、県の助成を受け間伐を行い、作業道を遊歩道として残した。
 間伐することでブロックされていた太陽光が地表に届き、地表の草花が増え、さらに蝶や小鳥が増え始めた。

 同社は、外部向けに「バードウオッチング」や「オオムラサキの観察会」を開始。
楽しみながら自然環境に対する意識を高めてもらえるよう開放。
 オオムラサキの観察会は今年16回目となる。

 林さんは「これからも元気な限り蝶や小鳥の観察をしながら写真に残していきたい」と話している。