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上田市公立大学法人評価委員会が「長野大学」の評価報告を土屋陽一市長に行う! ◆「第1期中期目標6年間」と「令和4年度の業務実績」

テーマ:上田市ニュース

【評価書を手渡した田村委員長(左)と土屋市長】

 上田市公立大学法人評価委員会(田村秀委員長)は、このほど「長野大学の第1期中期目標6年間と令和4年度の業務実績」に、対する評価報告を上田市役所で土屋陽一市長に行った。

◆中期目標は
 6年間に達成すべき教育内容や実施体制
 学生支援
 研究
 地域貢献
 財務ーなどのさまざまな目標を達成するために中期計画を定めている。

 評価委員会は、年度ごとに大学側から「実績報告」を受けて、その内容を評価、評価結果は大学運営の改善に役立てられている。

 今回の報告では、平成29年度から令和4年度の公立化して初めての中期目標に対して「中期目標の達成状況はおおむね良好」とした。
 令和4年度については「中期計画の進捗はおおむね順調」とした。

 中期目標は、大きく「8項目(教育、研究、地域貢献・人材育成、国際交流、業務運営の改善と効率化、財務内容の改善、自己点検・評価や情報公開、その他業務運営)」ある。
 いずれも「評価B(中期目標の達成状況はおおむね良好)」となった。

★課題や改善点については
  ▽理工系学部設置や学部学科再編は最重点課題で、令和8年度の学部設置と再編に向けて、優れた教員の確保、施設整備などの精力的な取り組みに期待する
 ▽教育研究の強化は現状に満足せず、高い目標で積極的に取り組み、教職員評価制度については制度整備が完了したが実施に至らなかったため、早急に制度運用を開始する
 ▽競争的外部資金については申請率が高いとは言えず、教員の自発的な申請を助長する仕組みづくりや雰囲気づくりが必要
 ▽地域づくり総合センターは地域の総合的課題解決プロジェクトなどの事業が推進され、大学と地域の連携拠点として重要性が増しており、産学官連携も担うべきで、今後の取り組みに期待する
 ▽ハラスメント案件や職員による交通違反など重大なコンプライアンス違反を重く受け止め、再発防止の徹底と意識向上を強く求める―としている。

★令和4年度業務実績評価では、120項目の業務実績で、年度計画に対して
 「a(計画を達成)」は「15(大学側の自己評価は31)」。
 「b(おおむね実施)」は「101(大学側の自己評価は89)」。
 「c(十分に実施せず)」は「4(大学側の自己評価は0)」。

 大学の自己評価より委員会の評価は厳しいものになったが、田村委員長は大きな違いはない―としている。

★今後に対する意見は
 ▽選択式の授業アンケート導入は評価できるが、回答率のばらつきなどが課題で、教員がアンケートの趣旨を正しく理解し、結果を受け止めて分析すべき
 ▽学生募集と選抜で、長野大学を第一希望とする入学者数を確保することが重要で、大学本来の魅力を増し、積極的な宣伝、継続的に入試内容を見直す
 ▽コンプライアンスでは厳しい評価を行った。改善に努めてもらいたい
 ▽国際交流では、学生の留学、教員の共同研究を推進し、目標高く取り組むことを期待する
 ▽大学の自己評価で、評価基準を踏まえて評価されたと確認できないものが散見された。法改正で年度評価が廃止されるが、より丁寧な自己評価を行うことが必要
 ▽役員などの女性比率は、数値目標が達成されてもジェンダーバランスに偏りがあり、大学の魅力に転換できるような体制になることを期待する。

 評価書を土屋市長に手渡した田村委員長は「メールでのやり取りも含めて集中審議をした。c評価があるが委員会の中でかなり議論し、しっかり取り組んでほしいというメッセージもある。少子化で大学は競争の時代なので、魅力ある大学にしてほしい」とした。

 土屋市長は「審議には大変ご苦労いただいた。大切な視点を指摘してもらい、行政としてしっかり受け止めたい」と謝辞を述べた。