上田市の別所線の「赤い鉄橋」開通100年! ★元旦に願う「良い年に」
テーマ:上田市ニュース
◆元旦の千曲川橋梁


「ガタンガタン、ドワンドワン|」。初日の出をバックに千曲川の上を進む別所線。
元旦、上田橋には毎年ある程度の人々が訪れる。
寒さで千曲川から立ち上る水蒸気を、新年の光が赤く照らし、良い年になるよう手を合わせる人々。
撮影する人も多く、電車との組み合わせを寒さに耐えながら楽しむ。
ファインダーが曇らぬよう、息を止め、車窓に光を入れようと、連続してシャッターを無心で切る。
上田駅方向に電車が行き、しばらくすると別所方向に折り返すため、しばらく待つ。
「赤い鉄橋」千曲川橋梁は、開通して100年。
1924年、大正13年8月15日、当時の上田温泉軌道㈱が、三好町から青木、上田原から別所まで運行していた鉄路を上田駅までつなげた。
橋の全長は224m、幅は4・3m。
4つの橋脚があり、橋脚の間は44・8m。
鉄骨で組まれた5連のプラットトラス橋。
青木線などが廃線になり、社名も上田丸子電鉄、上田交通、上田電鉄に変わり、隣の上田橋が架け替えられる中、千曲川の水流を受けながら時を刻んだ。
ところが2019年・令和元年10月13日、午前8時ごろ、台風からの豪雨で千曲川堤防の浸食により、橋の南側の先端が千曲川の濁流に落ちた。
当時、千曲川堤防の崩落から左岸側一帯に避難が呼び掛けられ、消防のサイレンが早朝から鳴り響いていた。
鉄橋が落ちた知らせは、多くの人々に衝撃を与えた。
復旧への多くの人の願いから、国や上田市も異例の対応をすることで復旧工事が進んだ。
落ちた橋の鉄骨を再利用しながら令和3年3月28日、再び多くの人を乗せて電車が渡った。
台風災害復興のシンボルとなった。
昨年、同じく鉄道橋だった上田市内の内村川に架かる人道橋「りんどう橋」が、国の登録有形文化財に決まった。
赤い鉄橋は上田市の財産にもなっていることから、文化財に指定しても良いのではないか。
国から上田市が認定を受けた日本遺産「レイラインがつなぐ『太陽と大地の聖地』~龍と生きるまち 信州上田・塩田平~」のストーリーには、別所線が登場する。
線路が「龍のかたち」になっているという。
赤い鉄橋は「龍の背」にも見えるかもしれない。



